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カテゴリ:今日の出来事
月曜日に壊れたトイレのタンクのパイプを交換するため、いわゆる「ホームセンター」にスペアパーツと工具を買いに行った。
売り場で壊れたヤツと形状が似てそうなパイプをいろいろ比べていたら、後方10メートル付近からなんとなく聞き覚えのあるアクセントの女性の声がした。2年前に出産とともに会社を辞めたカナダ人の元同僚らしき女性が、その夫と子供を連れ、店員に何かを尋ねているところであった。 店員との会話が終わったところを見計らって、彼女に声を掛けてみた。こちらを向いたその顔は紛れもなく元同僚である。…しかし、数秒間待っても彼女はキョトンとしている。どうやらオイラのことを忘れてしまったらしい。「…○○(本名)だよ。…ほら、○○○○, Inc.の。」…などと言ってからさらに1.5秒くらい経過してようやく「…ああ、○○っ。元気、久しぶりね!」という、はじめに期待していた反応があった。 彼女が産休に入ってから、胎教のためにハープ演奏のCDなんかをプレゼントしたり、プライベートでも多少の関わりがあった数少ない同僚であったが、たった2年で顔を忘れられる程度の印象しかなかったのか…などと思って少しガッカリしかけたが、すぐに“真の原因”に気づいた。そう、オイラはマラソンなど始めたせいで、2年前に比べて10キロも体重が減り、当時とはかなり印象の異なる顔に変わっていたのだ。 そういえば昨年も日本出張時に1年半ぶりくらいに再会した日本人の元同僚に、「えっ、…○○(本名)さん?」なんて聞かれたことがあった。体重の増減がまず顔に出るタイプというのが居るものだ。 痔が相変わらず治癒しそうにないので、意を決してクスリを買うためにそのあとドラッグストアに向かった。ちょうどコンタクトの洗浄液も切れ掛けていたので、痔用の軟膏と一緒に買うことにした。「目にさす薬」と「ケツの穴に塗る薬」というのも、なんかイヤーな組み合わせだよなあ、なんて思いながらレジに並ぼうとしたところ、レジはいずれも若いネーちゃんばかりであった。…そういえば、今北米は夏休みの真っ最中で、どこへ行っても店員は時給650円の高校生アルバイトばっかりなのだ。 レジに商品を出す前に軽くあいさつした時には愛想の良かったおネーちゃんも、バーコードを探すために痔のクスリの箱を二転三転させているうちになんとなく愛想を失い、お釣りを渡す頃には軽い侮蔑のような表情を浮かべていた。…やっぱり「痔」は若さとかセクシーさとは程遠い商品だよなあ。トホホ。 次に、再来週に出場予定のマラソン大会が開催されるカルガリー在住の遠い親戚へのおみやげを買おうと思って、トイザラスへ行った。親戚の子供は3歳弱の女児と2歳弱の男児。おもちゃを買う対象としては実に微妙な年齢である。もう赤ちゃんではないし会話もある程度できるが、まだ字が読めない時期というのは、あまり洗練したおもちゃだとピンと来ないし、逆にあんまり赤ちゃん赤ちゃんしたおもちゃだと喜ばれないものだ。 それに、ヘタにハヤリのおもちゃなど買うとすでに持っている可能性が高いし、あまり奇異なおもちゃだと今度は喜ばれない可能性が高くなってしまう。 オイラは個人的には「お絵かき」とか「おもちゃの楽器」のたぐいが好きなのだが、親にとっては部屋が汚れる原因となりかねない絵の具セットだとか、騒音のタネになる楽器なんかはありがたメーワクになる可能性もある。 年が近いので姉弟が一緒に遊べるものにしようと思い、けっきょく「小麦ネンドのセット」と「身体の動きに合わせて音楽を奏でるハイテク玩具」を買った。後者は直径30センチくらいのUFOのような形状をしていて、そのてっぺんにはいろいろな色のボタンやランプが付いている。このUFOの周りで踊ると、その身体の動きをセンサーが察知して、いろんなリズムのいろんなメロディを奏でるという仕組みらしい。 オイラは自宅に帰るなりこのUFOのおもちゃの梱包を解き、スイッチを入れてみた。UFOの裏側にはスイッチ以外に、センサー感度を調整するためのダイアルも付いていた。 UFOを居間のカーペットの上に置いてその傍に立ち、さっそく身体を動かしてみた。オトナの身体ではセンサーから遠過ぎるのか、足のステップにはたしかに反応するようだが、あんまり手の動きとかに反応している様子がない。センサーの感度をちょっと上げ、今度はちょっと身を屈めてバカのような格好で四肢を振り回して踊ってみた。ステップの速さに合わせてリズムは速くなったり遅くなったりし、振り回す腕に合わせて音色も変わる。こりゃ面白い。 37歳の中年には十分面白いが、ちょっと2歳時と3歳児には高度過ぎるかなあ。それでも、もしかしてこのオモチャに2人がヤミツキになってしまい、起きている間はこのUFOを床に置いて一日中踊り続けるようになり、将来は何か音を聴くたびについ条件反射で踊り始めるようなアブナイ人に成長したら…ま、その時は、それもオイラのような親戚とのご縁だったと思ってあきらめてくれイ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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