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カテゴリ:性・下ネタ
生まれて初めてノーカットを見たときのショックを覚えている。 中学3年生の時だ。あれは、パーマ屋の息子のクドウが兄貴だか姉貴のボーイフレンドを通じて入手した洋モノだった。不思議なことに、あれは雑誌サイズではなく、健康手帳くらいの小冊子だった。でもオールカラーだった。 言っておくが、昭和50年代の前半のことである。当時は裏ビデオどころか、まだウラ本さえなかった。まだビニ本の全盛期である。当時ノーカットと言ったらすなわちイコール輸入された洋モノを意味した。言い換えると、当時、日本人のヴァジャイナを印刷媒体でノーカットで鑑賞する合法的な手段はなかったのである。 ヴァジャイナのノーカットを初めて見るのはたしかにドキドキしたが、数ミリに縮小されたピンクっぽい裂け目の写真を見せられてもそれほどショックは受けなかった。もしかすると1センチくらいで複製されたドアップの写真もあったかも知れないが、それほどグロテスクにもエロチックにも感じた記憶はない。 しかし、フェラーショの写真はショックだった。半裸の白人女性がひざ立ちになって、直立した男の膨張したディックをマイクか何かのように握って嬉しそうな表情で口に含んでいるのである。いったい何のためにそういうことをするのか。中3のオイラには不可解であった。ただ、写真の1つに、白人女性が中腰になって男性の顔を上目遣いで見ながらフェラーショをし、もう片方の手で自分のヴァジャイナを弄っている写真にはなぜかエロチシズムを感じたのを覚えている。 一方、高校2年生になって同級生に初めて見せられた日本の“ウラ本”にはショックを受けた。日ごろ見慣れていない白人の画像と異なり、近所のお姉ちゃんみたいな日本人女性が大胆にカメラに向かって褐色のアレを拡げて見せている姿は、エロというよりグロだった。一番ショックだったのはソロでポーズをとっている写真ではなく男性とインターコースしている写真、とくに交接部のアップと、その背景にソフトフォーカスで映っているネーちゃんの白痴が恍惚としたような謎めいた笑顔であった。 大学生になり、ついに裏ビデオの時代に入った。しかもオイラが当時大学生活を送っていたのは関西である。バイト先だとかセンパイから入手したという友人の下宿で、幾度となく鑑賞会が開かれた。今でもタイトルの一部を覚えている。桜ノ宮。愛の賛歌。 現代と違って、当時のモデルの質は低かった。非常に低かった。当時は「AV女優」なんて職業は存在しなかったのだ。だいたいはどっかのヤクザの情婦のような素人のネーちゃんやオバちゃんが主演だったから、登場する女性を鑑賞するような要素はなく、半分グロの領域に入った“異常行為”を半分困惑しながら堪能するといった感じであった。 一緒に鑑賞していた女の同級生が、行き過ぎたカゲキ行為に途中から目を手で覆い出し、女優の獣のような声だけを聞きながら「…何入れてはんのぉー?」と京都弁で訊いていたのをふと思い出した。ちなみにオイラはそれに対し「今は茄子」とか「ちょっと前のは受話器」とか冷静に答えていたのは言うまでもない。 …そうそう、ショックの話だった。 ノーカットにショックを受けてから「今は茄子。」の境地に到達するのにはものの5年しか掛からなかった。その後、『SMっぽいの好き』で黒木香が指を4本インサートして村西カントクに怒られるシーンもちゃんと見た。スカトロビデオの撮影現場のバイトをした先輩の話も聞いた。渡米してからはキレイな白人のネーチャンたちとインターコースもしたし何10人分のヴァジャイナも至近距離で見た。ニューヨークで同性愛の世界も垣間見た。オイラはもう何も見てもショックは受けないだろうと思っていた。Jane’s Addictionというアメリカのバンドが「♪Nothing is shocking!」と歌うのを聴きながら自分も口ずさんでいた。 それから10年弱が経過し、インターネットの時代が到来した。 世の中は、出版物であれば間違いなく“発禁”になっているであろう、日本人であれば欧米に遠征するか六本木の専門店にでも行かないと手に入らないようなエログロ画像・動画がタダでかつ即座に手に入る時代へと突入したのである。 30歳にして、オイラはこの世にまだショッキングなものが存在することを知った。オイラが今でも覚えている、インターネットを始めた頃に見てショックを受けた映像は以下のとおりである。 - 線路を横切ろうとした少女が汽車にはね飛ばされる映像(かなり古い。推定70年代前半) - 半裸の白人女性が馬小屋の中で柵に両手を掛けて前屈姿勢をとり牡馬に後ろから交尾させ喜悦よりも苦痛の絶叫に近い声を上げている映像 - スキンヘッドの白人男性が(呼吸用に)細いチューブを口にくわえ、全裸で台の上に仰向けになったけっこうキレイな全裸の白人女性が両手でガバッと拡げたクロッチに頭部をインサートしようとしている映像(少しインサートして女性がァァアァーと声を上げたところで動画が切れる) 以来、何度かインターネットでビースシャリティや異物インサートの画像を見たが、人が死ぬ瞬間やスカルファックの映像を見た後となってはそれほどショックは受けなかった。 ただ、その後イラクの武装メンバーに拉致されたパールさんやバーグさんや香田青年の首切り画像をインターネットで見たときはけっこうツラかった。でも、自分に対するスパルタ教育のつもりですべて通して何度も見たけど。 先日は、「地球空洞説」について調べているうちに、bmevideo.comという怖ろしいサイトに紛れ込んでしまった。何のサイトかよく分からないのだが、一見したところ、世界中のハードコア変態男性が送りつけてきたジェニタリアに対するマゾ自傷映像を、金を取って公開しているサイトらしい。たとえばこんな映像である。 - イレクトしたジェニタリアの頭の部分に針を貫通させ糸のような血流が噴水のように噴出している映像 - テスティクルに釘を刺しカナヅチで打って貫通させている映像 - まるで竹を割ったようにジェニタリアの頭のてっぺんから根元まで真っ二つに裂けているディックを両手で左右に“二枚開き”し、その根元の穴からエジャキュレートしている映像 - ディックの根元の皮膚を切り開き生のテスティクルを露出させている映像 大概のグロ映像には馴れっこの鬼畜中級者のオイラでも、短縮版とはいえこれらの動画を見ていて身がすくむ思いであった(鬼畜初級レベルのオダギリチガさんなんかは、指を鑿で断絶する画像の途中で限界に達し動画をストップしたと証言していた)。 そして、フェラーショをしている女性の写真を見て中3のオイラが思ったように、これらの自傷映像を見ながら40歳のオイラは思った。「一体どうしてそういうことをするのか」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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