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カテゴリ:性・下ネタ
“クサイ”も“ニオイ”も「臭い」と書く。「クサイニオイ」を変換すると「臭い臭い」となり、「クサイクサイ」なのか「ニオイニオイ」なのか「ニオイクサイ」なのか判らなくて不便である。 ちなみに今回の表題は「クサイ」でも「ニオイ」でもどっちでもいい。 かつて体臭や悪臭についてこのHPの日記に書いたことがあるが、ボクは基本的にクサイニオイというのは他人や自分の外に起こることであって、「自分」と「クサイ」が結びつくことはないと思っていた。 もちろん、ニオイというものは自分ではなかなか自覚するのが困難なものであって、えてして他人に指摘されてるまで自分や自分の部屋がクサイことには気づかないものだし、また周りの人もふつうは遠慮して「アナタ(あるいはアナタの部屋)は臭い」などとは言わないものであるからして、自分では臭くないと思っていることが、実際に臭くないことの保証にはならないことは言うまでもない。 「体臭恐怖症」などという神経症が存在するのも、「実は自分はクサイのではないか」「みんな遠慮して言わないだけじゃないのか」という密かな懸念を誰しもが心の奥底に秘めていることの表れに違いない。 それでも、これまでボクは「自分は臭くない」と思ってきた。 理由は、自分は男性にしてはセイケツなほうだし、これまで交際した複数の女性たちからも「アナタは何のニオイもしない」と言われていたからである。だから、自分は「臭わない男」なのだと思っていたし、自分の嗅覚の客観性もかなり信用できるという漠然とした確信を持っていた。 …しかし、さいきん自分がニオイを発していることに気づいた。ふとシャツや肌着のニオイを嗅いだ瞬間に、「なんだか臭いな…」と思うことがたびたびあった。いわゆる加齢臭とかオヤジ臭かとも考えたが、基本的にオヤジ臭は「苦いニオイ」のはずで、ボクのはどちらかといえば「酸っぱい系のニオイ」である。 汗に含まれている成分だろうかと思って汗を手の甲で拭ってニオイを嗅いでみるのだが、そんなニオイはしない。よほど強烈なエスニック料理を食べるか、長時間のジョギングで汗だくにでもならない限り、通常ボクの汗は無臭である。 そこで思いついたことは、このニオイが内因ではなく外因性のものではないか、ということである。 つまり、ニオイが「身体の内側から染み出す」のではなく、「身体の外側から付着した」のではないか…という推察である。 外因で身体が臭くなることはよくある。これまででいちばんテキメンだった経験は、20年前にインドを1か月ほど旅して日本に帰ってきたら、足の裏をはじめ、インド臭がしばらく取れなかったことがある。 …で、今回の“外因”としては3つくらい考えられる。 1つは、1か月くらい前に車上荒らしに遭って以来、自分の自動車の中のかすかな異臭に気づいていた。 我がマンションの駐車場を荒らした犯人は、盗みをはたらいた際にボクの車のシートに座ったに違いないのだが、どうもシートがクサイような気がするのである。犯人は夏場の立体駐車場を歩き回って5台もの自動車を荒らすにあたり、かなり汗をかいていたに違いない。それに、小銭を盗むようなコソ泥であるからして、荒んだ衛生環境で暮らしていたに違いない。 この「シートに染み付いた泥棒の体臭」が、そこに毎日座る汗ばんだボクの衣類に転移している可能性が強い。 2つめは、自分のアパートのニオイである。 さいきん何度か帰宅してドアを開けた瞬間に「…ン?クサイな…」と思うことがあった。 夏場だというのに8月上旬以来キッチンの大掃除をしていなかったし、しまうのが面倒でリビングに出しっ放しの掃除機も微妙に異臭を放っている。部屋の中を漂うこのニオイの粒子が、衣類をはじめとする室内のあらゆる物に染み付き始めている可能性がある。 3つめは、マンションのプールのニオイである。 ボクが練習のために利用している市営の屋内プールがリフォームのために過去2週間閉鎖になったため、仕方なくマンションの小さなプールを利用していたのだが、何せ「ファミリー・プール」なので、不特定多数のガキやオヤジやジイサンバアサンがロクにシャワーも浴びずに使用している結果、キタナイのである。実際、水はいつも濁っていて、口に入るとしょっぱい(笑)。この“味つきの水”をとおして他人の体臭成分がボクの身体に沁み込んでいる可能性はかなり高い。 とりあえず、今週末は部屋や自動車をキレイにしようかと考えてはいるが、まあ、もともと無臭のボクが多少臭い始めても、丁度いいくらいかな、とも思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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