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カテゴリ:今日の出来事
みなさん、インディアン・サマーというのを聞いたことがありますか。
北米の北東部で、10月や11月の秋の真っ最中に、気温が真夏並みに上昇することがあります。それがインディアン・サマーです。語源はいろいろな説がありますが、まあここでは触れません。 昨日と今日はまさにインディアン・サマーでした。 カナダ北部はすでに初雪を記録し、北東部の最低気温が摂氏5度くらいのこの時期に、朝っぱらから20℃、最高気温が30℃を超えました。 昨日は例年4万人が出走する世界最大の市民マラソン大会であるシカゴマラソンの当日だったのですが、やっぱり300人以上が救護テントや病院に運ばれたそうです。 何人かは死んでますね。ローカルニュースで言ってましたが、そのうち1人はデトロイトの警察官だそうです。 日本のニュースにも書かれていますが、主催者は被害の拡大をおそれ、レースを途中で打ち切り非常線まで張ったそうですが、参加者の多くはその非常線を突破して走り続けたといいます。涙の出るようないい話ですねみなさん! ところで、ここ何ヶ月かで同僚や部下の退職・転職が相次ぎました。 転職するには平日に採用面接を受けているはずですが、要は彼らの言う「病院に寄ってから出社します」とか「歯医者の予約があるので」とかいうのが、「転職のために採用面接に行ってきます」の方便であることに気づきました。 数ヶ月前に退職した日本人の部下は健康優良がとりえの女性でしたが、珍しく病欠した翌日、彼女が休むくらいだからよっぽど深刻な症状だったんだろうと思い、「体調はどうですか?」と聞いたら、ちょっぴり照れながら、でもうれしそうに「もう、大丈夫です!」と返事をしました。それから間もなく辞表を受け取ったぼくは、「そうか、あれは『面接の結果、内定をもらいました!』の意味だったんだなあ」と悟りました。 それからというもの、ぼくは同僚や部下の“病欠”や“医科歯科の予約”にとても敏感になりました。 今日もアメリカの日本人の部下の1人がとつぜん「メガネを作るために明日目の検査を受けてくるので、2時半で早退する承認をください」と聞いてきました。でもぼくは、彼女がその1~2時間前に携帯電話を耳に当ててあわてて廊下に出て行く際、「お世話になっております」と答えているのを聞き逃しませんでした。アメリカでは“目の検査”はメガネ屋で土日でもやっていることをボクは知っています。彼女は真顔でウソがつけるタイプではないので、たぶん面接のアポのついでに目の検査をホントに予約したのだなあと思いました。 そういえばボクはこれまで転職先を決めてから退職したことがありません。“医科歯科の予約”や“親戚の葬式”が方便であることを知らなかったのはそのためです。 そんなボクも、そう遠くない未来に転職しなければいけない可能性が日増しに高まってきました。ボクの場合“病欠”だとあまりに目立ちすぎるので、やっぱり“歯医者の予約”がいちばん無難かなあと考えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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