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カテゴリ:アメリカ・カナダ
日本に出張に来ると大抵いつも回転寿司か寿司食い放題の店で寿司をたらふく喰うし、
必ず一度は天下一品(テンイチ)のラーメンを食うのだが、今回は不思議と寿司もラーメンも食いたいと思わない。 今回の出張でハマっているのは菓子パンである。 前回の日本出張時はなぜかラーメンにハマり、連日ラーメンばかり喰っては「ラーメンは人類の偉大な発明ではないか」とさえ思ったものだが、 今回は朝といい会社帰りといいコンビニの棚に大量に並ぶ菓子パンを買っては「菓子パンこそ日本人の偉大な発明だよなあ」と思ってしまう。 アメリカでもカナダでも菓子パンのたぐいは存在しない。 類似したもので売っているとすればペイストリーやパイのたぐいであろう。 あとは、日本ならケーキ屋で売っているような菓子をチャイナタウンのケーキ屋でも見掛けるが、あれの中には日本の菓子パンに若干近いものがあるかも知れない。 コロッケロールやコーンマヨネーズパンみたいな惣菜パンもキライではないが、 オイラが好んで買うのはジャムとマーガリンを挟んだコッペパンとか、ハチミツとマーガリンを挟んだ食パンのサンドとか、ホイップクリームの入った丸いパンとか、ふっくらした食感の甘い菓子パンである。 油を使ったドーナツ系のパンとか、表面の堅いメロンパン系とか、ペイストリー系の菓子パンといったふっくらしていない菓子パンには魅力を感じない。 具に関しては和風のアンコ系とパンの組み合わせは苦手だし、具が生地に練りこんであるようなヤツもさびしい。また、生地だけで勝負しているチーズケーキ系のパンやメロンパンなどの具が入っていない菓子パンも損をするような気がして買う気にならない。 まあ、菓子パンというと、子供のころは「半分主食を兼ねたおやつ」みたいなもので、育ち盛りのガキどもの空腹をお手軽に満たす上でとても効果的な食べ物だった。中年のオッサンになっても当時の満足感が記憶に残っているのかも知れない。 パンの本場であるはずの欧米でも、日本の菓子パンのようなものを作って売れば流行るんじゃないかなあとふと思う。しかし一方で、日本人にとっての米と同じようにパンを主食としてきた民族にとっては「パン」と「菓子」を一緒にするのはクリームやジャムを詰めたおにぎりと同様の違和感があるのかも知れない。 たとえば、試してみるといいが、砂糖を入れた緑茶は紅茶と同様になかなかおいしいものだが、それでも緑茶に砂糖を入れる習慣は日本で一向に流行る様子はない。きっと菓子パンを欧米で試した日本人は過去には何人もいて、ただ日本人以外にはウケなかったために商売にならなかっただけなのかも知れない。 いずれにせよ、菓子パンは北米の生活でオイラが恋しく思う日本の食べ物の1つであることは確かである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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