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カテゴリ:今日の出来事
先週ホテルのバーで受けた面接の次の選考段階として、会社に二次面接に呼ばれた。 しかし、働き始めて間もない現在の職場で早くもほかの仕事を探していることを悟られるのは得策ではないので、会社を“急用”で休むわけにもいかない。そもそもオイラくらい健康な人間になると急病で休むなどまずありえないし、自宅を離れてのホテル暮らしで急用が発生するというのもウソくさい。 なので、「日本に帰ることになったアメリカの会社の元同僚の送別会に出るため」という口実で、会社を2時間早退した。実際、翌日はアメリカの会社の元同僚と会うことになっているので、丸っきりウソでもない。 2時間あれば、面接の時間まで約10分ほど余裕を持って到着できるはずであった。 しかし、ハイウェイにのってから30分足らずのところで交通が突然ストップした。どうやら前方で事故があったらしい。パトカーと消防車が相次いでやってくる。20分ほど経っても自動車の列が動く様子はない。これで面接への遅刻は決定である。あいにくオイラは携帯電話を持っていないので、渋滞が動き出すのを自動車から降りて待っていたオイラの前のドライバーのオッサンに携帯電話を借りて、面接先に遅刻する旨の伝言を残した。しかし、赤の他人によくまあ携帯電話なんて貸してくれたよな。 オイラは30分遅れで面接先の会社に到着したが、金曜日の終業時間間際に到着した候補者が歓迎されるわけがない。先週会っている社長を除き、2人の面接官は終始不機嫌そうな顔で、質問も少なく、しかもおざなりな感じであった。面接はたった20分で終わった。いくら事故があったとはいえ、30分も遅れて面接に到着した時点で「不採用」を決定していてもおかしくない。 まあ、こういうのは“ご縁”なので、例の事故が原因でオイラが不採用になったとしてもそれはそれで仕方がない。 明日から3連休なので、面接後は滞在先のホテルとは逆方向に自動車を4時間走らせ、4週間ぶりに国境の町にある自宅に帰った。到着したのは8時過ぎだったがまだ明るかったので、ランパンに着替えて3ヶ月ぶりにデトロイト・リバー沿いのジョギングコースを10キロほど走った。慣れ親しんだコースを走るのは気分がいい。慣れ親しんだだけでなく、国境でもある川向こうにデトロイトのダウンタウンを臨むこんな風光明媚な土地をもうすぐ去らねばならないのは、まさに後ろ髪を引かれる思いがする。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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