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カテゴリ:今日の出来事
外出中、仕事の合間に待ち時間が発生し、手持ち無沙汰に手帳の「アドレス帳」をペラペラとめくって眺めていたところ、記入されている名前の多くが「もう一切接触のない人」であることに気づいた。考えてみると、このアドレス帳は前職でアメリカ本社への転属が決まった頃に購入したものなので、かれこれ9年くらい経過している。9年も経てば、中には接触のなくなる人も出てくるはずである。 このアドレス帳は、基本的に、友人・知人ならびに仕事関係の知り合いだが仕事以外の場でも連絡を取る可能性のある人を記入して、職場や仕事の場でしか接触のない人は記入されていない。数えてみたら、103名いた。 オレは、これを機会にアドレス帳を整理しようと思い、記載されている名前を1つ1つチェックしながら、 a)「もう完全に連絡が途絶えていて、二度と連絡をとることもなさそうな人」と、 b) 「もう長いこと接触がないけど、まだ今後何かの機会に接触する可能性が少しでもありそうな人」 に印をつけてみた。残るのが、 c)「現在も何らかの形で接触が続いている人」 ということになる。 驚いたことに、記入されていた103件のうち、c)「現在も何らかの形で接触が続いている人」はたった26人であった。ちなみにこの「何らかの形での接触」には、たとえば鰻坂ヒカルのように「最後に会ったのはもう10年くらい前で、最後に電話で話したのも5年くらい前、楽天ブログやEメールで最後に連絡を取り合ったのも1年くらい前」といった程度の、普通なら「疎遠な間柄」とされるような付き合いまで含めている(笑)。それでも26人。記載件数のたった25%であった。 ちなみに、b) 「もう長いこと接触がないけど、まだ今後何かの機会に接触する可能性が少しでもありそうな人」は41人で、約4割。 残るa)「もう完全に連絡が途絶えていて、二度と連絡をとることもなさそうな人」は36人で約3分の1。 はっきり言って、b)の「何かの機会に接触の可能性が少しでもある人」も、実際にはたぶん死ぬまで再接触することがなさそうな人たちが多数含まれている。だから、端的にいえば、オレは9年やそこらの間に、知り合った人の7割と関係が切れているのである。 この「9年で7割」というのが、多いのか、あるいは普通の範囲なのか、オレにはちょっと判断がつかない。しかし、仕事関係の知人まで含めて「何らかの形で接触が継続している人」が26人やそこらしかいないというのは、たぶん40代の中年オヤジにしてはかなり少ないとは思われる。 いずれにしても、この「アドレス帳」の件は、オレという人間の人づき合いを象徴してるよなあ…と感じたのである。 オレは自分ではフレンドリーで人当たりのいい人間だと思っている。少なくとも、引きこもりの対人恐怖症だとか、人嫌いの偏屈なヤツではないと思う。たとえば、ブログで知り合ってオフ会で実際に会った人たちからは、異口同音に「温厚ないい人だった」と言われている(笑)。 一方で、オレは友人や知人と、何らかの具体的な用事がないのに電話でダベったりという習慣がない。なにせ、肉親にさえそうなのである(笑)。さらに、オレは酒がまったく飲めないので、誰かと「一杯飲みに」出掛けるような習慣もない。だから、基本的に「用」がなくなれば、簡単に関係が切れてしまうのである。逆に言えば、「接触が続いている人」はみな「用」がある人、ということになる(笑)。 これは、ドイモイ氏の表現を借りれば、オレは「フレンドリッチ」の反対で「フレンド貧乏」ということになる。…まあでも、残る知人はみんな「用」がある人たちで、惰性の腐れ縁のたぐいは基本的に残っていないので、同じ貧乏でも「清貧」だろうとは思う。 それにしても、おかげでアドレス帳の中身が一気に4分の1になってしまった。9年後に生きていたら、その時点でアドレス帳がどうなっているか、また見直してみたいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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