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カテゴリ:今日の出来事
職場へ向かう愛車の中でラジオのニュースを聞いていたところ、今日はiPadの発売日だという。そうだ、本来なら4月末に発売になるはずだったのものが、アメリカでの予想外の売れ行きで品薄となり、ひと月延期になったのだった。昨晩のインターネットニュースでも、半日前に発売日を迎えている日本でiPadを入手するために前の晩からAppleストアの前に並ぶ連中の様子が報道されていた。
オレは自宅で使っているラップトップは、起動に10~15分、さらにブラウザが作動するようになるのに5~10分、さらにAOLのメールボックスを開くのに5分近く掛かり、「Eメールをチェックする」というごく基本的な動作に実に30分も掛かる。おまけに何らかの作業の最中にアンチウイルスソフトが自動更新を始めたりする日には、たかだかEメールの返信をするのに1時間も掛かったりして、キレそうになる。なのでオレはそろそろラップトップの買い替え時かと思っていたときに、起動に数秒しか掛からないというiPadが550カナダドルで売り出されると聞いて、買うのはコレにしようかと考えていた。 ふと、どれほどの列が出来ているかと思い、通勤コースをちょっと外れて電器量販店の前を通ることにした。日本ほどではないにしてもそこそこの列が出来ているものかと思いきや、開店2時間前にして、オッサンがたった1人立っているだけだった。さすがカナダ人、いくらマスコミが喧伝しようが、流行りなど気にしないらしい(笑)。ウィンドウを下ろしてオッサンに尋ねると、入り口に張り紙がしてあり、店頭販売用に計40台くらい用意していて、開店2時間前になったら開店待ちの客に取り置き用の「チケット」を配り始めると書いてあるという。開店2時間前というとちょうど今である。始業時間まで余裕があったオレはたった2人の“列”に並ぶことにし、間もなく入り口から現れた店員から「正午まで有効」と書かれたチケットをもらった。これで“列”を離れても昼休みに戻ればiPadを入手できることになったのであった。 こうしてオレは発売初日に待ち時間数分でiPadを入手した。 自宅で開封すると使用説明書のようなものは入っておらず、カードがたった1枚入っていて、自分が所有するパソコンに最新のiTuneをダウンロードしてからiPadに接続すると、パソコン経由でセットアップが出来ると書かれている。そうか、最初からiPad単独で使えるわけではなく、iPodと同じように、パソコンにつないで初めて使えるのだ。 セットアップに若干手間が掛かったものの、いったん使い始めればこれは快適、速い速い。タッチパネルの反応が速いだけでなく、ウェブページなどのダウンロードも速いぞ。これまでラップトップでのウェブの閲覧に時間が掛かっていたのはWiFiの通信速度のせいだと思っていたが、ラップトップの性能のせいだったか(笑)。液晶表示もキレイじゃん。今使っているラップトップの半分のサイズだが、小さい文字までクッキリはっきり読める。動画再生も速くてキレイ。インターネットには常時接続、いちいちAOLにアクセスしなくともHOMEの画面から常時メールをチェックできる。タッチパネルの感度は予想以上に正確、マウスやラップトップのタッチパッドなんかより精度が高いぞこれは。 唯一パソコンに劣るのはタッチパネル・キイボードによる入力か。“劣る”というのは正確ではないか。ラップトップでキイを「叩く」あるいは「押す」のに慣れてしまうと、ある指がキイを叩いているときに次の指が別のキイにすでに触れているので、画面に「タッチ」するだけで入力するタッチパネルだと、複数のキイを同時に入力することになってしまう。タッチパネル・キイボードに慣れるためには、「一度に1キイ」しか触れないよう、いちいち指を上げるクセをつける必要がある。まあ、それでもブラックベリーのキイ入力に比べればはるかに速いけど。 文字入力はオートコンプリートで選択候補を表示してくれるので、これに慣れればパソコン入力より速いかもしれない。たとえば「常時接続」と入力するのに、「じょうじせ…」まで打つとすでに選択候補に「常時接続」が表示されるので、「途中まで入力しては選択・確定する」という作業の繰り返しになる。ただ、半角表示がないので、「ハルジ」とか「チンポ」とか入力できず、全角で「チンポ」と入力するとワイセツ表現に引っ掛かってアップできない(笑)。 アプリケーションも無料のスグレモノがいっぱいあってウレシくなる。おかげでiPadでピアノが弾けるのはとくにウレシイ。無料の電子書籍もたくさんあってウレシイなあ。トム・ソーヤーとか不思議の国のアリスとか、とっくに著作権が切れていて無料でダウンロードできる本が何百もあるのだ。GoogleMapも表示できてナビの代わりにもなるし、iPodと同等の音楽・ビデオ再生機能があるし、ゲームもできるし、これで1つでいろんな製品を兼ねる。これで5万円は安いわ。かつてiPodが発売されたとき、キャッチフレーズは「Bye-bye, MD!」で、以降ホントにMDを使う人はいなくなったが、iPadのおかげでオレは「バイバイ、この腐れラップトップめ」といった気分で、これで日々のウェブ・ブラウズのイライラからも開放され、寿命が5年は延びたことであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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