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テーマ:大河ドラマ『龍馬伝』(491)
カテゴリ:大河ドラマ
物凄い話でしたね。。
ついさっき書いた先週分(龍馬と後藤のドロドロ人間模様)に引き続き創作万歳ではあるんですけど、流石に今回はびっくりした。 容堂が武市の牢に来るなんて!っていうのもそうだけど、 容堂「おまんとわしは似ている。わしも幕府に幻滅しているが、捨てられない」 こんなこと言うなんて・・・いや~凄かった。 正直、最初のうちはあまりに現実感のない展開に引いちゃって、ちょっと冷めた目で見てしまった。 今まで散々、武市が嫌いだと言っていた容堂が「おまんが長宗我部じゃなくて山内の家臣だったら、わしはおまんをそりゃ~かわいがったろうに」なんて突然言い出したのも「え?!」って感じだったし。 だけど、こういう容堂解釈もあるかなぁと思った。 容堂については前から繰り返し、アル中シーンと仏画の前に座るシーンがこれでもかというくらい出てきていた。とっても気になっていたけど説明は一切なかった。どういう意味がこめられたシーンだったのだろうか。 そしてお茶(茶室)のシーン・・・頭が良すぎて、自分の限界が見えてしまう不幸な人だと言われて泣き出していた。この時、容堂と武市は同類だと示唆されていたけれど、それを容堂自身が認識していたとは。 容堂は本当は武市を、買っていたとまでは言わないけれども気になっていて、その後は実は密かに共感する部分もあるとまで思っていた。でも立場上、自分の態度は変えることはできない。その内面と外面のねじれ、その精神的苦痛から逃れる為にお酒の量が増えたり、仏の慈愛を感じようとしていた・・・とかね。 でも一体いつ、武市に共感したのかは全然分からないんだけども 後藤からの「吉田東洋暗殺の下手人は龍馬でした!」という報告を受けても信じてなかったけど、でも武市のところに行って牢から出て行けって言った。武市を自由にしようとした。 本当にわかりにくい。というか、わからない。 自分は自由にできないから、自分と似た存在の武市を自由にしたいと思った・・? ここはもう少しじっくりと考えたい。 で、武市の方も、容堂が来てくれたからって自ら罪を告白・・・やっぱ、以蔵に自白させないで、かつ武市が切腹するような展開になるには相当頑張らないと^^いけなかったんだなぁ なんてことも思いながら、でもちょっと武市ヒドイとも思った。 だって、龍馬がせっかく罪を被ってくれて、それによって自分も以蔵も自由になれたかも知れないのに、以蔵に命令して色々な奴らを殺させましたってことまで言っちゃって!!以蔵道連れ?! でも容堂とはわかりあってて、目と目で見つめ合って 容堂「お前はどうしたい」 武市「以蔵を楽にしてやりたい。自分も楽になりたい。」 心の底ではわかりあってるんだということは画面から最大出力で持って伝わってきたけど、でもなんでなのかはわからなかった。 ここもじっくり考えたい。 で、以蔵ですよ。 ちょっと話は飛びますが、今回、以蔵の心の中の説明はなつがちょっと出てきただけ。 武市から「容堂様が、素晴らしい家臣だと褒めて下さったぞ」なんて手紙を貰って、どんな気持ちだった? こんな状況になってるのにまだ容堂に思いがあるなんてどういうことだって思ったんだろうか。 しかもその後斬首になっちゃうわけですよね。 容堂に褒められたけど結局斬首と切腹。 処刑直前・・・泣いてましたよね。あれは一体・・?あれはどういう涙??武市のことも全然思い出してなかったし。武市には幻滅しちゃったのだろうか・・? そんな最期なんだったとしたら、あまりに可哀想過ぎるんですけど 史実展開でも可哀想なんだけど、でもある意味それ以上に可哀想でないかい?! 以蔵の時世の句『君が為 尽くす心は 水の泡 消えにし後は 澄み渡る空』 この歌を見ただけで悲しくなってくるけど、ドラマでは歌も浮かばないほど絶望してた・・? 虚無感でいっぱい。自分は一体何の為に生きてきたのか、武市先生の為に頑張ってきたはずなのにこんな死を迎えなきゃならないなんて、なんて笑える人生なんだ。 武市は容堂に認められて(?)満足だったのかも知れないけど・・・ でもって武市も全然、以蔵のこと思い出すシーンなかったよ。切腹前にちょっとでも思い出して「以蔵・・もうすぐ会えるな(あの世で)」くらい言って欲しかったです。 しかし、或いはこの解釈は180度違っているのかも。 武市からの手紙を読み、武市の望みどおりお殿様に認められて本当に良かったなと以蔵は喜んだ。 そして処刑が決まった時、ああ、やっとこの地獄から開放される・・と心の安寧を得た。あの涙はうれし涙・・或いは感情が高ぶってつい流れてしまった涙である。 (でも、だったらなつじゃなくて武市への思いを反芻して欲しいのだけれども) 今回は本当にドラマの読解力が求められる、私にとってはハードルの高い回であった。 これまでにもっと彼らを感じていなければならなかったのに、それが足りていなかったのかも知れない。 或いは、見ている皆さんで自由に感じて下さいということなのか。 久々に分析モードになってしまいました 武市の切腹シーンは良かったですよ。 切腹については事前に「三文字切りをやらないらしい」という噂があって(ガイドブックに載ってるストーリーに『真一文字に切った』みたいな記述があるとかないとかで)、そこは私も注目点だと思ってました。 で、今回、武市は容堂とわかりあっていてある意味「我が人生に悔いなし」状態になっているから、壮絶な三文字切りして自分の存在や志すところを世に示す、というような強烈な動機が失われた。この状況ならば三文字切りなしもあるのかなぁと思いながら見てましたが・・・後藤と武市が見詰め合うシーンを見て「あ、これはやるな」と一瞬で考えが変わりました。 切腹シーンは迫力だった。 欲を言えば、それを見つめる後藤の表情も映して欲しかった。どんな顔してたんだろ・・?だけどもしかしたらいつか出てくるかも知れないですね。 さて、先週あんなに骨折りした龍馬だったが、結局、また誰も救えなかった。 しかも今回は、最も大切な友人と言っていい人を失った。 『龍馬はこの時から「あの」坂本龍馬になったがぜよ』 「あの」坂本龍馬=司馬龍馬 だね 第三部の宣伝は大注目!! 「龍馬は人が変わってしまったがじゃ」 ということで、もうめっちゃくちゃ楽しみですね!! 最も大切な友人を失った龍馬と、同じく久坂等、松下村塾の仲間を大勢失った高杉晋作がついに出会うわけだ! 伊勢谷晋作、ちょっとだけ出ましたね!大興奮!! なんかピストルあげてるらしきシーンもあったし・・・ あと桂も良かったよ!龍馬に向かって「二度と俺の前に現れるな」だって・・・かっこいい とにかく楽しみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年07月12日 00時33分44秒
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