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カテゴリ:楽天トラベル成功のコンセプト
※前回からのつづきです
その5■ネットビジネス成功3大要因 その後は楽天グループ入りを経て当事業も「楽天トラベル」として順調な成長を続けているわけでありますが、岡武としてはサービス開始当初から、ネットビジネスにとって重要な成功要因として以下の3つを常に念頭に置いていました。 オープン、公平(平等)、リアルタイムであること。 これらがひとつでも欠けてはインターネット上では成功しないと考えています。 現在でも事業を進めていく上で何か迷ったことがあれば、常にこの3つが出来ているかどうか立ち返って考えています。 これらはネットの性質でもありネットに携わるのであればこれを貫く覚悟を持たなければなければならないと思っています。 なぜなら、ネット上においてサプライヤーにとってもユーザーにとっても、 ・平等に扱われない ・情報がオープンにされていない ・リアルタイムどころか電話のほうが早い というような状態では利便性は薄れ双方ともサービスから遠ざかってしまうからです。 誤解を恐れずに言うと、リアルな代理店のサイトは必ずしも機能していません。大手旅行代理店はそれぞれサイトを持っているにも関わらず実際にはそれほど利用されているわけではないのです。 旅行大手のサイトが機能しないのに、楽天トラベルが機能しているのはなぜでしょうか。 それは大手旅行会社のサービスがネットビジネス3原則になじまないサービスがメインだからです。 つまり団体やパッケージツアーの取扱いをメインとしている点にあります。 例えばパッケージツアーを見てみると、旅行代理店のパンフレットには「羽田から札幌2万8千円!○○グランドホテル同等クラスにご案内!」というツアーが載っていますが、お客さまの申込み時点で搭乗便やホテルが確定している商品はまれであり、多くのツアーは申し込み状況を集約したうえで一定のタイミング(出発2週間前など)で搭乗便なりホテルなりが確定し旅行者に通知されていくというケースが多々あります。また最少催行人員が設定されている場合などはツアー取消しの可能性も含んでいます。つまり、何ひとつネットビジネス3原則(オープン・公平(平等)・リアルタイム)にかかっていないことから、一般的なパッケージツアーはネットではあまり機能しないのであると考えています。 最近は、楽天トラベルでも扱っている「ダイナミック・パッケージ」という新しい商品形態が出てきています。これは、ユーザーがネット上で交通機関と宿泊施設などのコンポーネントを選択しひとつのパッケージとして扱うもので、各コンポーネントもサプライヤーからオープンにリアルタイムに提供され、ユーザが自分の意思で自由に自分だけのパッケージツアーを組み立てていくというリアルタイムかつ平等な条件の中で展開している商品であることがネット向きであると考えています。 これからも常にネットビジネス成功3大要因を忘れることなく事業にあたっていくつもりです。 ■ネットビジネス成功3大要因 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 12, 2008 08:04:31 PM
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