人生にはいろいろな分岐点があります。転職は、大きな分岐点の一つです。
転職の中でも、同じ業界内での転職、業界をまたいでの転職、大企業からベンチャーへの
転職等、異動先によって、その内容は異なります。
一つ例に挙げると、あっち（大企業）の世界からこっち（ベンチャー）世界への異動には
大きなエネルギーが必要です。
あっちの冠をすてて、個人の冠で、果たしてやっていけるか。
あっちの大きな経営資源を利用できないという、リスクを乗り越えられるか。
あっちの立場での自分をひきずることなく、真摯に純粋に謙虚に活動できるか。
本当に自分は、あっちの世界より、こっちの世界に向いているのか。
一度、こっちの世界に踏み込んだら、決して、あっちの世界には戻ることはありません。
中途半端な思いでは、あっちの世界でもこっちの世界でも、満足な活動は
できないでしょう。
あっちの世界で見事に身にまとっていた衣装や化粧そして武器を剥いだ自分そのものが
こっちの世界で、評価されます。
あっちの世界の多くの人は、こっちの世界への憧れを持っていますが、
現状に流され、時期を逸してしまうと、なかなか行動できません。
意思と、勇気と、自信が最高潮に達した時、最後の決断をさせてくれるのが、
信頼できる仲間の存在です。それは大きなエネルギーとなり、あっちの世界から
こっちの世界の異動を達成させます。どんなことがあっても、最初の思いを持ち続け、
思い通りの行動に移していければ、あっちの世界もこっちの世界も関係なく成功するでしょう。
但し、どちらで成功するのが幸せかは、個人の価値観に因ります。