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フランス人御用達のハノイに行く前に、 ちょっと用事できてしまった。 私がいきなりケダモノになるとき。 30もとっくにすぎたかんじの 中途半端な茶髪のあんちゃんが、 3、4才位の男の子を引きずり倒して、 無理に折り曲げたカラダの肋骨の上に 膝をのせて押さえ込んだ。 ニヤニヤしながら、 男の子の妹らしき子に 蹴らせている。 子供は泣き声ひとつあげてない。 かなり膝が沈んだとこで、 ぱちんと、理性がとんだ。 かがんでる顔面に蹴り入れ込んで、 腹にかかと落とすか、ジャンプしてから 踏み抜いてやろうと思った。 デパートの入り口付近、 客たちはじぶんのことでいそがしそうだし。 や、後頭部を蹴るくらいの勢いで 理性は消えてた。 勝テル。 ケンカの方法はカルマンさんに 少しばかし教えてもらった。 先手必勝。相手が立ってるときより やりやすそうだ。でも、 未遂に終わってしまう。 警備員ぽい人がやってきた。 でも、なんでイカナカッタのか、 レッスンおわるまでブルーな気分...。 家に帰る時間くらいになって、 死ぬ気?とじぶんに聞けた。 いずれにせよ、ハンベソだ。 武道も習いたい受け身べたである。 なんか、バレエしたより ケンカしたような、筋肉痛してる。 帰って新聞を見たら、 特別版に「星の王子さま」をとりあげてた。 人にはフレームがあって、 それらがつくる面でじぶんを守ってる。 それぞれヒトによっていろんな材質で、できてる。 硬質すぎて脆かったり、たわみに強くて 柔軟であったり。でもそれが、 一方向だけの柔軟性だったり。 こどものそれは、 本当にフレキシビリティに富むけど、 極限までいったとき、 もとに戻らない。折れてしまって、 この世から消えてしまう子もいる。 折れたまま大人になった子、 折れたのをじぶんでギブスはめて 大人になった子。 そんな、ヒトを見る。 水が尽きて夜の砂漠を歩く飛行士に、王子は話す。 「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ....」。 王子の壊れやすいカラダを抱えて、飛行士は思う。 「いま、こうして目の前に見ているのは、人間の外がわだけだ、 一ばんたいせつなものは、目に見えないのだ.....」 どうか、見えないことを忘れず 私たちが生きていけますように。 遠回りになったけど、 テグジュペリ空港でトランジット。 星を見ながらの夜間飛行で、 砂漠と海を越えてヴェトナムの南、 ハノイには明日到着予定。 あ、ハロン湾で龍をつかまえる光のケージ、 メール便で届いたカゴメも トランクに入れとかなくちゃ。 なんだか、また寄り道 しそうかも...。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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