冠婚・葬祭・森羅・万象

クライアントが開催するイベントで御話をされる高僧の本をいただいた。

「猫は悩まない」
極楽に生きる処方箋
前大本山総持寺貫主・元曹洞宗官長　板橋興宗著
発売　北国新聞社　　１２００円

面白い。とにかく読んでいて　ウン云・・・反省、背筋ピーンの著書。
機会があれば探し出して読んでほしい。

この本は文部省が買い上げて小学生～大学生まで読ませる必要ありだ。
そんな本を読んでいる車中で　大声で電話をしている大学生と思しき女性がいた。
嘆かわしいを通り越して腹立たしかったけれど、その著者いわく、罰が当たるそうだ。

忘れられそうな言葉の事も書かれていた。
英語では訳せない美しい日本語。
教育、生き方に大切な言葉。

奥ゆかしい
もったいない
罰があたる

国語の時間にもっともっと教えてほしいものだ。

「それええ臭いやん」　
と言っている若者。
違う違う　「それええ香りやん」　と言うんやでと
心の中でおっさん。

また「ゆとり」と「ゆるみ」も確かにと思った。
ゆとり教育なんて声高におっしゃった文部省の皆様も今は昔。
ゆとりが生んだ緩みで　青少年の犯罪増加。

御仏壇もなく神棚もなく。手を合わせることがなくなった若者、日本人。
クリスマスを楽しみ、除夜の鐘を聴き、正月は近くの神様に祈る。そして送り火などなど。
手をあわせる行事は沢山あるのだけれど。

お葬式も同じ。手を合わせて故人の冥福を祈る。
そう祈るのは　自分のためだけでなく人のために祈るのが大切なのかも。

儀式の場を作っている私達もそのあたりを理解しながら、新しい儀式空間、葬祭会館の設計に
いそしまなくてはならない。

合掌