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監督K

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2006/06/29
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今日の『日刊スポーツ』にたいへんに興味深い記事が掲載されていましたので少しご紹介させていただきます。

先日のガーナ戦でロナウドがW杯通算15得点を達成し、32年前のW杯西ドイツ大会で活躍したゲルト・ミュラーの記録(通算14得点)を抜き、歴代第一位となりました。

サッカー解析システム「Data Straiker」のデータをもとに、ロナウドとこのゲルト・ミュラーのプレーを他のストライカーのデータと比較してみるととても面白い結果が得られたという記事です。
かいつまんでご紹介させていただきます。
(※詳細は2006年6月29日「日刊スポーツ」28面をご参照下さい。)

1) プレー回数は極端に少ない。

ロナウドの今大会のこれまでの4試合の90分間の平均プレー回数は27.9回。
02年の決勝戦(ドイツ戦)は40回だったそうで、運動量・プレー回数は4年前と比較してもかなり少なくなっていることが裏づけられています。
ちなみに、日本代表の今大会のデータでは、高原が平均36.3回、柳沢が36.8回だそうです。

さて、前述のゲルト・ミューラーの74年W杯1次リーグと決勝戦の試合の平均値ですが・・・、なんと90分で25.1回。
ロナウド以上に動かない点取り屋ということが立証されています。

2) クロスを上げる事もなく、守備もなく。

ゲルト・ミューラーの74年W杯1次リーグと決勝戦のプレーを分析してみると、10m以下のゴール至近距離からのシュートが29%、残りの71%もすべてペナルティエリア内で打ったものだそうです。
確かに、ワタシも子供の頃にTVでゲルト・ミューラーのプレーを見ましたが、ロナウドのように鋭いドリブルで相手の守備組織を切り裂いて突進するということもなく、相手のDFラインの背後を独走する、というタイプでもありません。
サイドに流れてクロスを上げることもなければ、前線で必死になって守備をするということでもありません。
ゴール前にへばりつき、ゴールすることに全力を注ぐ・・・そんなプレースタイルだったということがデータからも浮き彫りになってきます。

3) 13試合で14得点。

「爆撃機(ボンバー)」と呼ばれたゲルト・ミュラーのW杯の出場は2大会で計13試合。
なんとこの13試合で14得点という高得点率です。
その得点も試合の決勝点や勝ち越し点が多いのもゲルト・ミュラーの特徴で、やはりここ一番で力を発揮できる頼もしいストライカーだったということがわかります。

一方「怪物」と呼ばれるロナウドは3大会で現時点で18試合で15得点。
ミュラーとは異なり先制点が非常に多いのがロナウドのゴールの特徴です。


日本代表の高原や柳沢はデータの上からはプレー回数、守備回数、移動エリア・・・など世界的にみても有数の「働き者」のFWである、という話を以前指導者講習会でお聞きしたことがありました。

それでも、やはり「FWは得点!」と思ってしまうのはワタシだけでしょうか?・・・・

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Last updated  2006/06/29 10:59:34 PM
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