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カテゴリ:本・雑誌・漫画
もう、ここ数ヶ月は貫井徳郎氏の著書ばかり読んでおりました。
なので、溜まりに溜まった感想を一気にいこうかなぁ~と。 でも、4冊分だし記憶も飛んでるものもあるので軽くサックリと・・・ 【迷宮遡行(新潮文庫)】 失業中でうだつの上がらない男、迫水の許からから妻の絢子が置手紙を残し突然の失踪。 失踪の理由も分からず、友達らしい友達もいない絢子。 お金も無ければ、コレといった特徴もない迫水だが、妻への愛情だけは並外れた物が あったようで、微かな手がかりを元に何とか妻を捜そうとするが・・・・ 手がかりを元に探偵もどきの事をしているうちは、結構サクサク読めたんだけど、 妻の失踪の理由が分かったあたりからは、『なんだかなぁ~』って感じ。 ミステリーと言うよりは、主人公がヘタレなハードボイルド? 【天使の屍(角川文庫)】 中学生にしては思慮深い息子の優馬が突然の飛び降り自殺。 動機を見出せなかった父親が、その真相を探り出すという物。 その間にも数人の息子の同級生が同じ様に自殺・・・・ 最近の青少年犯罪をモチーフにしてるんだとは思うんだけど、 イマイチ“ピン”とこない感じ。 覚醒剤(LSD)とチョイエロなんだけど、死んだり殺したりする理由には イマイチ納得しがたい感じがするんだよね。 中学生の子供を持つ親や中学生くらいの子が読んだら納得するのかね? 【妖奇切断譜(講談社ノベルス)】 明治維新後の東京で、公家の三男坊九条惟親が活躍するシリーズの第2弾。 錦絵に描かれた美女たちが殺され、死体をバラバラにされて発見される。 そしてその死体は必ず身体の一部を持ち去られている・・・ シリーズ物の2作目から読んだじゃったよ! と思ったんだけど、1作目を読んで無くても無問題です。 歴史の勉強は嫌いだけど、時代劇は好きな私。 でも、時代小説は苦手なことが発覚・・・・ この程度で時代小説って言うな!と思われるかもしれませんがね(笑) まぁ、読み進めるうちに慣れていくんですが・・・・ ってそもそも時代小説じゃないしな(笑) タイトル程オドロオドロしく無いです。 妖怪とかが出てくるのかと思ってましたよ。 トリックがどうのこうのと言うよりも文章で読ませるタイプだね。 それにしても最後の朱芳(すおう)がカッコイイ! 【神のふたつの貌(文春文庫)】 牧師の息子に生まれたにもかかわらず、イマイチ神の存在を確信できない少年。 神を求めるが故に殺人に手を染めていく・・・・ もう、全編ダークです。 自分もどんよりしてしまうくらい・・・ ネタバレになりますが、これもトリックによる殺人というよりは、文章によるトリック。 『慟哭』に近い感じ。 でも、慟哭と比べると途中で違和感を覚える箇所があるので、気付いてしまうかも!? しかしね~最後のアレは絶対納得いかないね! 絶対あんな事しないよ~。 高い所に登れば神が見える!? ありえないから(笑) う~ん・・・ちょっと厳しい事言ってるかな? でも、貫井さんへの愛故ですよ!! 私は『慟哭』や『プリズム』みたいな作品が読みたいんですよ! 『騙されたぁ~!!』とか『クッ……ヤラ( ゚∀゚ )レタ!!!』みたいなのが! 貫井さんの巧みな文章トリックによわされて、騙されたいんだよ~。 で、今は“九条シリーズ”第一弾『鬼流殺生祭』を読んでおります。 半分過ぎたところですが、イイカンジで殺人事件が多発してます! さて、九条はこの謎をどう解き明かすかが見物ですぜ。 次は貫井作品はお休みして、他のに手を出してみようかな? 騙されがいがあるヤツがイイなぁ~ なんかオススメありません? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.03.29 00:56:47
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