1928 12月　撮影：御大禮謹写団
３分　モノクロ　サイレント

　昭和天皇が即位されて初めての陸軍観兵式の様子を映像化したもの。たった三分間しかないが、それなりに貴重な映像である。
　映像の冒頭には「サクラグラフ」なる文字。

　「聖上陛下登極御大禮後　最初の祝典として十二月二日代々木練兵場に於て　我帝国陸軍の精鋭を御親閲あらせ給ふ」
　軍馬に騎乗せられた天皇陛下の後ろに１００騎余りの軍要人が連なる。また、軍馬上から歩兵、騎兵の行進を陛下が観閲せられているが、その間、陛下は騎乗した馬がキョロキョロと落ち着かないのが気になる様子。陛下、軍幹部の軍装（礼装）も昭和初期のタイプで、帽子に羽根がついている。陸軍元帥やら大将のような人たちも写っているのだが、当時の陸軍出身内閣総理大臣田中義一らしき姿だけわかった。
　招待された要人の中には外国人もいるが、ロシア？アメリカ？どこの国やらわからない。

　しかし、軍幹部になるには皆馬に乗れないと駄目なようだ。きちんと整列して止まっていなければならないのだから、陛下も大変そうだ。


騎乗される陛下

馬の様子が気になる陛下

外国の要人

日本の軍装（誰？）

田中義一内閣総理大臣？

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