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2009年08月14日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ1941 イギリス 監督:アンソニー・アスクィス
出演者:ジョン・ミルズ、アラステア・シム、レスリー・バンクス、ジャンヌ・デ・キャサリー、マイケル・ワイルディング ほか
86分 モノクロ COTTAGE TO LET


 第二次世界大戦時のスコットランドを舞台に起こる、ドイツ軍スパイによるイギリス人科学者誘拐事件を描いたサスペンスドラマ。モノクロ映像にベタな展開はいささか古さも感じるが、スパイサスペンスのセオリー通りの作品だ。字幕無しの英語版で視聴したため、ストーリーの理解度には大いに不安が残るが(汗)、ややコミカルな登場人物を取り入れ、会話の投げ合いのテンポが良い作品となっているようだ。

 題名のCOTTAGE TO LETは直訳で「貸しコテージ」であり、スコットランドの上流階級バーリントン夫人の貸しコテージが作品の舞台となっていることからついている。バーリントン夫人の夫がイギリス軍兵器開発に携わる科学者となっており、彼を誘拐しようとするドイツ軍スパイは誰なのかが謎解きとして描かれる。
 登場人物は余り多くなく、謎の捻りも難しくないので、比較的わかりやすい部類だろう。途中から徐々にスパイらしき人物が判明してくるので、後半はもう少しどんでん返しを期待したがさほどでもなかった。スパイものとして銃撃戦もあるが、ほんの少しでアクション性はないに等しい。特に終盤のクライマックスはかなり端折った感じで、ちょっと肩すかしをくらった感じ。もう少し、ハラハラドキドキがあったら面白かっただろう。そういう意味では単調な作品だと言え、時代性を感じさせる。
 ドイツ軍によるロンドン空襲は1940年8月頃から本格化するのだが、本作ではそのロンドン空襲から疎開してくる少年が登場する。ちょうど制作期は被害が甚大な時期であり、集団で疎開してきて田舎町にホームステイする様子が生々しい。また、バーリントン家でチャリティパーティを開催するのだが、主役はあくまでバーリントン夫人で女系社会のイギリスらしい雰囲気が良く出ている。

 本作は個性的な役者陣も一つの見所だろう。作品の鍵を握る小生意気な少年ロナルド役はジョージ・コールでデビュー作。イギリスの名優だがすでに堂に入った演技で好演している。また、空軍中尉ペリー役にはジョン・ミルズ、天然ボケ風科学者ジョン・バーリントン役はレスリー・バンクス、好奇心旺盛な謎の男ディンブル氏にはアラステア・シムなど濃すぎるほどの個性が豊かだ。

 全般にオーソドックスなサスペンス映画だと言え、特段特筆すべき点も見あたらない。スパイものとは言え、ドイツ軍の実情にもイギリス軍の内情にもほとんど触れられていないので、ミリタリーものとしても物足りない。本当に「フツー」な出来なのであった。

興奮度★★
沈痛度★★
爽快度★★
感涙度★



!(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

 ドイツ軍のロンドン空襲がひどくなってきたころ、スコットランドの上流階級バーリントン夫人のコテージにロンドンからの疎開してきた子供たちがやってくる。そのうち、二人の子供がバーリントン家に割り当てられ、一人は生意気な12歳の少年ロナルドだった。だが、コテージはすでに好奇心旺盛な中年チャールズ・ディンブル氏が借りており、帰宅したディンブル氏の要望で、ロナルドは執事のエバンスに連れられて母屋に移る。また、コテージの一部は軍の病院として貸すこととなり、折しもパラシュート降下し負傷したスピットファイア戦闘機パイロットのペリー中尉が担ぎ込まれ、最初の入院患者となる。
 ペリーの看護にはバーリントン夫妻の美しい娘ヘレンが当たる。だが、ペリー中尉は軍に電話するふりをしてコンセントに何かを差し込むなどどうも行動が怪しい。ロナルドは実験室に勝手に侵入し、風変わりだが聡明な発明家である夫のジョン・バーリントン氏と仲良くなる。バーリントン氏は現在英空軍の爆撃照準機の開発に携わっているのだ。アシスタントのアラン・トレントリーはヘレンに恋心を寄せているが、ペリー中尉がヘレンに接近し懇意になるにつれ、嫉妬心を燃やすようになる。ディンブル氏も旺盛な好奇心で、双眼鏡で観察したりとペリー中尉やトレントリーの周辺を探っている。
 英軍はバーリントン氏が開発している軍事機密の秘匿性を心配していたが、撃墜した独軍機のタンクに英軍が開発した防弾タンクがコピーされていることが判明し、内部スパイ疑惑が持ち上がる。当初はドイツでの教育経験のあるトレントリーが疑われる。ディンブル氏は実はイギリス諜報部員であり、トレントリーらを内偵していくうちにバーリントン家の情報が、家政婦のミセス・トリムへの伝言や伝書鳩を使ってストークス家政婦派遣代理店?に伝えられていることを知り、ミセス・トリムを尋問する。
 バーリントン家ではパーティーが企画され、夫人は不得手な料理の準備にかかり、結局ミス・フェネリーのを手を借りる。ロナルドは翌日母が誕生日のためジョン・バーリントン氏に手紙とプレゼントを託す。
 パーティの後、ヘレンはペリーに言い寄られキスをする。だが、その後トレントリーも強引にキスをし、ヘレンはトレントリーのことが好きだと答えるのだった。実験室ではジョン・バーリントン氏がフィルムをチェックしていたが、謎の二人組が拉致し、自動車に乗せ水車小屋に連れ去る。だがスパイの乗った車にはバーリントン氏の鞄をこじ開けようとしていたロナルドも乗ったままだった。ロナルドは水車小屋について、小屋の中に潜入すると、そこに拉致されたバーリントン氏と執事のエバンスを見つける。ロナルドは助けを呼びにいこうとしたとき、ペリー中尉が水車小屋にやってくるのを見つける。スパイの一人を倒してペリー中尉に助けを求めるが、実はペリー中尉はドイツ軍スパイの一味だった。結局ロナルドも拘束され、ペリーは明日飛行機でベルリンに連れて行くと言う。
 一方、バーリントン氏の行方を追うディンブル氏はドイツ軍スパイと目されるミセス・ストークスの家政婦派遣代理店に乗り込む。そこには複数の男達がおり、ディンブル氏はストークス夫人を尋問するが、逆にイギリス諜報部員とばれて取り囲まれる。なんとか危機を脱出し、バーリントン氏の捜索を開始する。
 水車小屋ではロナルドが縛られていた紐を切り、監視しているスパイを倒すために大きな石製車輪を転がり落とす準備をする。その時、水車小屋に警官隊が来襲し銃撃戦となる。その隙にロナルドらは車輪を転がしてスパイ二人を倒す。
 パーティ会場ではオークションが開催されており、ペリーは何食わぬ顔でオークションの司会を務めている。だが、そこに蒼い顔をしたストークス夫人がやってくる。さらにディンブル氏も追いかけてくる。事態を悟ったペリー中尉はディンブルにオークションの壺を投げつけて逃走を図る。警官やトレントリーを銃で撃ちながらペリーは逃げ、テントの中で水車小屋から逃げてきたロナルドを拘束。後からやってきたジョン・バーリントン氏も拘束して脱出を図ろうとする。だが、そこにディンブル氏がやってきてペリー中尉を射殺するのだった。





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最終更新日  2009年08月14日 23時03分31秒
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