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2011年03月22日
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カテゴリ:戦争映画
ビデオ1943 イギリス 監督:ジョージ・キング
出演者:クラッシュ・ミラー、ブレストン・ジェームス・ヒリアー ほか
84分 モノクロ Tomorrow We Live/At Dawn We Die



 第二次世界大戦時、ドイツ軍に占領されたフランスの小さな町で起こったレジスタンス活動を描いた、スパイ系サスペンスドラマ。実話に基づいたという表記も見られるが、戦時中の作品でもあり、多分に戦意高揚的な企図もあることだろうため、どこまで史実に沿っているかは疑わしい。冒頭クレジットには「ドゴール将軍と自由フランスの公式協力」とあることからも、かなりプロパガンダ的な要素が窺われる。

 内容はスパイやレジスタンス活動がメインとなり、戦闘シーンはほぼなし。英語版での視聴のため細かい部分がよく分からなかったが(汗)、誰がレジスタンスで、誰が裏切り者かといったあたりがストーリーのキーになっているようだ。また、フランス人の愛国心とプライドをかけて、ドイツ軍の残忍な手口に死を持って対抗するという、決意的な部分も強調されている。
 内容的にはかなり悲壮的なものだが、映画自体は主人公の男性バティストがひょうきんな性格で楽しげな雰囲気を醸し出し、ドイツ軍司令官なども間抜けな男たちとして描かれるなど全般にコミカルな出来となっている。さらに、美女も脇役として複数人登場し、全般に華やかさも加わっている。役者の演技力が光る作品だともいえよう。
 従って、ドゴール将軍や自由フランス協力とはいうものの、まったりとした流れの中でコミカルにストーリーが展開していくため、実際には戦意高揚的な雰囲気はあまり感じられない。イギリス製作だが、フランス人に気を使いつつフランス人気質を描いた作品なのだろう。間抜けなドイツ兵の、この時期にイギリスで描かれる典型的な描写だともいえる。
 見どころはやはり女性陣の行動による謎かけと、ドイツ軍SS将校による謎解きになるだろう。サスペンスにしては結構バレバレの展開ではあるが、それでも若干手に汗握るシーンもある。

 登場する兵器類は全くなく、銃撃戦もない。唯一列車の爆破シーンだけミニチュアの貨車が爆発しているのみ。ロケセットもかなりこじんまりした室内だと思われ、全般に資金はかかっていないお手軽映画のようだ。
 ストーリー上で出てくる内容で興味深かったのは、主人公がイギリスに情報提供しようとしている事柄が、大西洋に面したドイツ潜水艦(Uボート)基地と関連発電施設の配置である点で、やはりDデイを目前にする連合軍にとって、フランスレジスタンスからのこうした軍事情報がいかに重要だったかということを匂わせている。
 また、たびたびロレーヌ十字が登場する。ストーリー上の謎解きでポイントとものだが、これは自由フランスの国旗にも描かれる象徴的なもので、そこに込められた祖国解放への願いというものも感じることができる。

 全般にまったりとしたサスペンスで、 特に内容があるわけでもなく、さほど面白いというものでもないが、戦中におけるフランス、ドイツの見方というものを知る上では興味深いものがあるだろう。

興奮度★
沈痛度★★★
爽快度★★★
感涙度★



!(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

 ドイツ軍に占領されたフランスの小さな町 St Pierre-le-Portに、大西洋に面したドイツ軍主要軍港でUボート基地のあるSaint-Nazaireから、若いフランス人理想主義者ジャン・バティストがやってくる。彼は身分証明書を持たず、ドイツ兵の目を逃れるようにあるバーに入っていく。そこにはフランス人たちがいたが、ドイツ兵がやってくるや否や逃げ出していく。バーのマダムのジェルマン・ベルタンはバティストにホテルを教えてやる。だが、ホテルは満室で入れず、通りかかったドイツ兵に追われる。慌てて逃げ入った家は、占領ドイツ軍に協力している地元の名士メイヤー・ピエール・ドュシェンの家で、娘のマリーが応対に出る。父ピエールは厄介ものとの関わりを嫌がったが、娘マリーはバティストをマダム・ラブッシュの家に紹介してあげる。マダム・ラブッシュの家にもドイツ兵がやってくるが、マダムがその場を凌ぐ。
 町ではレジスタンスによる抵抗活動が続いており、司令官のフリセット中佐、フォン・クライスト少佐らは手を焼いている。この日も車のタイヤがことごとくパンクし、移動すらままならない。司令官はピエールに協力を要請してくるが、娘マリーが色仕掛けで司令官を煙に巻くのだった。バティストはドイツ兵と仲良くするマリーに疑惑の目を向ける。
 バティストはマダムの手引きでレジスタンスの地下組織アジトに接触する。そこで、自分がSaint-Nazaireから来たパイロットで、潜水艦基地や軍港、発電施設の詳細をイギリス本土に報告するため、密出国したいと告白する。そしてレジスタンス活動にも協力することになる。
 レジスタンスは地下水道から舟で密出国を助けながら武器を調達し、列車などの爆破活動を続ける。バティストはジェルマン・ベルタンと映画を見に行くが、大あくびをするなど妨害し、司令官の怒りを買う。ドイツ軍は電話盗聴などを続けレジスタンスの情報を仕入れようとしている。ジェルマン・ベルタンはマリーの経営する?洋品店の洋服が欲しいが、フォン・クライスト少佐からレジスタンスの情報の代わりに2万フランを提供する提案を受けて心が動く。
 ジェルマン・ベルタンは店に来た民間人の話から列車爆破の計画を知り、ドイツ軍に報告。ドイツ軍は列車警護のためポイント切り替え所の警備を強化する。その話を恋心を抱くバティスタにすると、バティスタは切り替え所に向う。
 バティストは切り替え所に潜入し、警備兵を倒してドイツ兵のふりをする。そこにマリーが一通の手紙を持ってやってきて司令官に渡す。床下に爆弾がしかけてあるという密告書だ。慌てて調査する司令官の隙を見て、マリーはポイントの切り替え小屋に。そこでポイントを切り替えて列車の爆破に成功する。バティストは少佐を殴って脱出。その隙に衣服を破いてしまったマリーも何食わぬ顔で司令官とともに帰るのだった。
 戻ったバティスタのもとに一通の手紙が届く。「ありがとう」の文字とともにロレーヌ十字が入っている。外に出たバティスタだが、レジスタンス情報を求めるドイツ軍の張り紙が。そこに司令官とマリーが通りかかり、道を譲らなかった駅長が射殺される。また、ジェルマン・ベルタンの店にレジスタンスリーダーの男の帽子が届けられる。帽子から英国のマッチが見つかり、取りに来たレジスタンスの男の後をつけたジェルマンはレジスタンスのアジトを見つけ出す。すぐにドイツ軍少佐に電話を入れると、司令官と少佐はアジトに向う。だが、そこにジェルマン・ベルタンが恋心を抱くバティストが入っていくのを見て、ジェルマン・ベルタンはやってきた司令官と少佐を射殺する。後からやってきたマリーにバティストはスパイ容疑をかけるが、マリーは実は父も自分もレジスタンスであることを告白する。
 ドイツ軍はついにSS(親衛隊)を呼ぶ。親衛隊指揮官は冷酷に捜査を開始し、ピエール・ドュシェンに人質21名の供出を命令。さらに切り替えポイント爆破事件で見つかった布切れとロレーヌ十字に着目する。SSはジェルマン・ベルタンを呼びつけ尋問。己の行為を恥じたジェルマンは口を割らなかったが、帰りにマリーを訪ねたところで射殺されてしまう。マリーのもとにSSが捜査に訪れ、その場で庭のヤブ椿と落ちていたロレーヌ十字を見つける。SSはロレーヌ十字がヤブ椿の箱で作成されたことを突き止め、マリーが爆破の犯人と判明する。すぐさま、マリーの行方を追う。一方、バティストもドイツ軍の身分照会に会い、ドイツ兵を殴って逃走。マリーとバティストはイギリスへ密出国することにする。だが、残された父ピエール、マダム・ラブッシュなど多くのフランス人が人質となり、処刑の時刻が迫る。怯える人もいたがマダム・ラブッシュの言葉でフランスの名誉を取り戻し、処刑場に進んでいく。バティストとマリーが地下水道から脱出を図った後、アジトにSSが襲撃をかけレジスタンスリーダーらは殺され、父ピエールらも処刑される。
 脱出する途中で二人はSSに追いつかれる。だが、その時連合軍の空襲が始まる。危険を顧みず灯火管制下で明かりをともすマチュー。爆撃の隙をついて二人は大海原へ脱出するのだった。

 





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最終更新日  2011年03月23日 00時35分46秒
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