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香和会 茶道教室

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2019年11月11日
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昨日は秋晴れ。
風は少し冷たい一日ではありましたが、好天の喜びの方が大きい。

上野桜木あたりのマルシェと茶会、無事終了いたしました。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

今回は茶会の流れをご紹介しようかなと思います。

まずは床の間から。



「明歴々露堂々」建仁寺泰巌筆
気取ることもなく、これが今の私のありのままの姿ですという意味ですね。
今日は、皆様も自然体でお過ごしいただければと選びました。

花は鶴首の唐銅に花水木の照葉に「蝶千鳥」という白い椿。
香合は季節の萩焼のまつぼっくり(登陽造)



点前座に移ると、秋の日差しが美しい。
昭和13年の古民家で江戸千家の先生のお宅だった場所。
この織部の水指を使おうと決めていました。

この織部の水指は、私の曾祖母の水指。
曾祖母は明治生まれ。
戦火を逃れ、わずかに残った道具の一つです。
お釜はこちらの古民家の常什もの。
同じ時代のお道具たちではないでしょうか。



主茶碗は赤楽茶碗(小川長楽造)
この茶碗は私の祖母の茶碗。祖母は大正生まれ。
あえての金継ぎの茶碗。
今回の茶会はマルシェとのコラボ茶会。
マルシェのテーマは「日本の残したいもの・残したい手仕事」です。
金継ぎも日本の残したい手仕事の一つと思ってこちらを用意しました。



次客茶碗は粉引写しの志野茶碗。
こちらは私の母の茶碗です。母は昭和生まれ。
曾祖母と祖母の道具を出したいんだと伝えた私に、
それならこんな茶碗あるよと用意してくれました。

荒川武夫作の茶碗ですが、絵付けは人間国宝のお父さん荒川豊蔵のものです。
親子合作の茶碗です。
愛くるしい天馬の絵。「天馬空を行く」と書いてあります。
母の温かい思いを感じます。



そして棗は不白好みの「つぼつぼ棗」
今年は不白生誕300年。
私達の流儀のものを一つ用意しようと思っていました。
一閑張りなので、とても軽い棗です。

茶杓銘は「寿(ことほぎ)」
図らずも、天皇陛下の祝賀パレードと同じ日の茶会。
お祝いの言葉をと思い、和語の「ことほぎ(言祝い)」と読ませていただきました。


棗の蓋裏を見ると、不白のサインと花押。
もちろん写しの棗ですが、是非この花押を覚えていて根津美術館にお出かけください。
11月16日から12月23日まで「江戸の茶の湯」開催しています。

今の飾らない私の近況の茶会でありました。
自分の力だけでは、まだまだ茶会の道具組すべてを用意できません。
子供の頃から見てきた道具たちに助けられて、母の言葉に助けられて茶会ができております。





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最終更新日  2019年11月11日 22時15分35秒
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