あまり知られていないことだが、築地には「場内」と「場外」があり、その管轄保健所は違っているのだ。まぁ、その管轄保健所の違いは問題ではないのだが、この両者には大きな違いがある。今、移転で騒がれているのは「場内」で、卸売り業者(魚介類せり売り業)や仲卸業者(魚介類販売業)が古くて狭い敷地にひしめいている。「場外」は、この「場内」から仕入れた新鮮な魚介類などを販売(魚介類販売業)したり調理(飲食店営業)したりして、市場利用者や観光客に提供する、いわゆる商店街である。で、この両者には大きな違いがある。「場外」は少なくとも「場内」より後からできたので、食品衛生法に基づき許可を受けて営業している。つまり、冷蔵・冷凍の温度管理、施設の区画区分、手指消毒設備などが完備されていなければ許可を取ることができないのだ。だが、「場内」の方は、あまりにも歴史が古く、あまりにも敷地が狭く、あまりにも業者の増減が激しかったため、必ずしも食品衛生法をクリアしているとは言えないのだ。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.09.08 23:57:28
コメント(0)
|
コメントを書く