あまりに古い歴史的な「場内」は、まず温度管理という概念の以前に出来たため、せいぜい後付けの冷房設備しかない。さらに、その温度管理とも大きく関係しているのが区画なのだが、業者の増減や出入りがあって、適正な区画が出来ていない。本来なら区画として認められないシャッターがそこらじゅうにあり、悪いことに、地方市場が築地を参考にして建てられるため、シャッターがいまだに幅を利かせている。そして、床に直置きされる魚介類である。今はスノコを使うように改善されてきてはいるが、やはり、市場では、ガラ箱に氷を敷いて、床に直置きスタイルが横行している。ほんの20年ほど前に、「日本で一番多かった食中毒は腸炎ビブリオ菌によるものであり、これを防ぐため、魚介類販売業は特に刺身の調理場を厳重に規制してきたのだが、いわゆる魚介類せり売り業の卸売市場だけは、なかなか規制が難しかった。その結果、「マグロの解体ショー」なんかが、テレビで紹介され、全国的に行われることになってしまった。「マグロの解体ショー」は食品衛生法上、魚介類販売業の「生食調理」にあたり、許可を得た屋内の温度管理された調理場でしかやってはならない。パチンコ店の店頭で新装開店の客寄せのためというのは、とんでもないことである。
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最終更新日
2016.09.09 23:17:01
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