|
カテゴリ:御書講義
仏教の特徴は、どこまでも「人間」を主体とした宗教であるという点です。あくまでも、ブッダとは、目覚めた「人間」のことです。仏も人間であり、衆生も人間です。最初に「法」に目覚めた人間(仏)が「法」を教え、全ての人間(衆生)の境涯を高める。ですから、仏と衆生の関係は、神と人間というような関係ではなく、本来、師弟の関係にあるのです。
ところが、この仏教の最大の命脈を、後世の人は見失ったのです。一つは、仏に成れる人や時を特定の状況に限定してしまったこと。もう一つは、仏を人間から隔絶し、偶像化してしまったことです。まさしく「師弟」がなくなったのです。
この歪みを正したのが法華経です。
法華経は、「万人に尊極の生命が内在する」という仏法究極の心理と、「万人を自分と等しい境地に導く」という仏の本源的な行動が説かれている経典です。「如我等無異」との一語は、まさしく人間主義の仏法を蘇らせた真髄の経文です。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 14, 2018 02:27:02 AM
コメント(0) | コメントを書く
[御書講義] カテゴリの最新記事
|
|