4994490 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

浅きを去って深きに就く

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Freepage List

January 12, 2019
XML
カテゴリ:北斗七星

きょう88日は「ひょうたんの日」。数字の8が瓢箪の形に似ていることから定められたらしい。今は水分補給にペットボトル飲料は欠かせないが、古くは瓢箪に水を入れ持ち歩いた◆

 

瓢箪には逸話がある。織田信長の稲葉山城攻略。8月、不可能とされた城の背後の急峻な山を下り、最初に城内に突入した木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が主君・信長から馬印を許された祭、選んだのが竿頭に掲げた瓢箪だった。味方に勝機を知らせたものだ。近世には、地震の原因とされた鯰を瓢箪で押さえる絵が描かれた◆

 

片や食物としての瓢箪は案外知られていない。実は1万年の歴史を持つ最古の栽培植物なのだ。滋賀県の粟津湖底遺跡でも、約9600年前の瓢箪を発見。日本に野生種が自生していないことなどから、人手を介して栽培された証拠となった◆

 

水筒や装飾品のほか、インドなどでは楽器に加工。インカ帝国以前のペルーには代用骸骨として手術に使っていた歴史があり、中国では漢方薬に。用途は20分野に上る(湯浅浩史著『ヒョウタン文化誌』岩波新書)◆

 

そういえば、吉田兼好は『徒然草』(河出文庫)で、驕りを打ち払う賢人の例として、瓢箪を捨て、手で水をすくい飲んだ中国伝説上の人物を挙げていた。瓢箪一つにも奥がある。続く炎暑。身を修めつつ、前進を重ねたい。

 

 

【北斗七星】公明新聞2018.8.8






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  January 12, 2019 04:30:04 AM
コメント(0) | コメントを書く
[北斗七星] カテゴリの最新記事


Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

シャドウズ@ Re:アフリカ出身のサムライ 弥介(弥助)(10/08) どの史料から、 弥助をサムライだと 断じ…
ジュン@ Re:悲劇のはじまりは自分を軽蔑したこと(12/24) 偶然拝見しました。信心していますが、ま…
エキソエレクトロン@ Re:宝剣の如き人格(12/28) ルパン三世のマモーの正体。それはプロテ…
匿名希望@ Re:大聖人の誓願成就(01/24) 著作権において、許可なく掲載を行ってい…
匿名です@ Re:承久の乱と北條義時(05/17) お世話になります。いつもいろいろな投稿…

Headline News


© Rakuten Group, Inc.
X