4781110 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

浅きを去って深きに就く

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Freepage List

July 21, 2019
XML

2012年の夏。岩手県の山田町に行きました。津波で壊滅的な打撃を受けた町。

町の中心に残った建物は、ほとんどありません。建物の土台だけが、生い茂る草のなかに残っています。不思議なことに、古い蔵はところどころ残っていて、明治三陸津波や昭和三陸津波も、乗り越えてきたから、今回も残ってるんだなと思いましたね。

 

かろうじて、地域コミュニティの拠点におじゃましました。かろうじて建物の外側が残ったところです。津波から1年経っているので、ぐちゃぐちゃだった建物の中も整理されていました。

ここで、週一度、子どもたちが集まり、町の未来について、行政に要望を上げようとしているのです。

子どもがそんなことをするのか、って思いはる人もいらっしゃるかもしれませんが、「未来」には、子どもたちは大人になるのです。自分たちが住む町のことを考えるのは当然です。

日本では、全然、根付かなかった「コミュニティ主権教育」が、ここ東北の被災したところではじまってるんだな、と思いましたね。ここだけじゃないですね。閖上でも、雄勝でも、あちこちで、子どもたちが、かなりリアリティもって、取り組んでました。東京のコンサル会社に見せてあげたい光景です。

 

さて、さて、そこに1人の男性がいました。30代ぐらいかな。子どもたちの集まりを真剣にメモしてます。

どこかのメディアの人かなと思ったのですが、違いました。集まりが終わってから、尋ねると、中国の世界屈指の電子機器メーカーの社員さんでした。

 

そこの電子機器メーカーでは、社員さんを被災各地に1人づつ派遣して、そこの住民として暮らす。そして、現地の人が考え立ち上がってくる様を学ぶ。もし、そこでITAI技術が必要ならば、本社も無料で支援する。

 

これ聴いて、「日本負けたな」と思いました。

政府の復興補助金を得ようと、ゼネコンやコンサルとともに、復興マネーに群がる日本の企業をたくさん見てきたからです。

 

もちろん、なかには、ロート製薬やカルビーなどのように、こんな良心と知性をともなった継続的支援があるんだと、びっくりしたような企業もありましたが。

 

確かに、企業としては、全部持ち出しです。でも、それによって、問題解決能力を1人の社員が蓄積する。現場のニーズを聴く能力を蓄積できる。それは、目先の「補助金」よりも、将来のためになる。

 

この視点が、今、日本社会に決定的に欠けていることだと思いましたね。

 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  July 21, 2019 03:24:22 AM
コメント(0) | コメントを書く
[友岡さんのセミナー] カテゴリの最新記事


Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

ジュン@ Re:悲劇のはじまりは自分を軽蔑したこと(12/24) 偶然拝見しました。信心していますが、ま…
エキソエレクトロン@ Re:宝剣の如き人格(12/28) ルパン三世のマモーの正体。それはプロテ…
匿名希望@ Re:大聖人の誓願成就(01/24) 著作権において、許可なく掲載を行ってい…
匿名です@ Re:承久の乱と北條義時(05/17) お世話になります。いつもいろいろな投稿…
富樫正明@ Re:中興入道一族(08/23) 御書新版を日々拝読しております。 新規収…

Headline News


© Rakuten Group, Inc.