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April 27, 2020
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コロナウイルス禍と地球

国際ペン副会長  堀 武昭

作年の12月には武漢で発生していたといわれる新型コロナウイルス感染症は瞬く間に世界中に拡散し、世界有数の大都市が相次いで封鎖された。

劇場やデパートなど大勢の人が集まる施設は閉鎖され、高層ビルに聳え立つビジネス街も例外ではなく街から人が消え砂漠化した。上空を飛び交う大型旅客機の爆音も、高速道路を行き交う車も消え、海外旅行者の大移動もぱったり止まってしまった。

感染を恐れた人々は不要な外出を差し控える一方、生活必需品の買いだめに走った。その結果、感染予防用のマスクが世界的に品切れとなり、ネット通販で法外な値段で横流しされた。挙句の果て、生産、販売も出が国家統制されるほど異常な事態となった。

長い時間の経過とともに人類とウイルスの間にも一種の共生関係が成り立つのは確かだが、人災と自然災害が輻輳化(ふくそうか)した今回の危機は時間の経過と共に人類の生き様に激甚な変革をもたらすことは疑いない。短期間には社会格差が加速化し、その軋みは社会階層化まで進みかねない。

最大の懸念は中・長期に及ぶ地球規模の大変革ではないか。指導者の軽はずみな決断次第では第三次世界大戦、それも生物兵器が導火線になる危険性を孕んでいる。資本主義はいかなる状況でも一本長氏の成長をめざす。ゆえに空前絶後の繁栄を達成できたのも事実だ。反面、人類が地球そのものに与えて着た負荷にも目を配る必要がある。

気候温暖化、公害問題、爆発的な人口増は大気、海、熱帯雨林、動植物に代表される生命体に多大なストレスを与えてきた。今回の危機はこうした地球のオーガニズムが一息つき、蘇生するプラスの力を得たことになるのではないか。最も懸念されるのは、もろ刃の剣を持つ先端科学技術と資本主義への展望に関する人類の盲目的信仰ではないか。このままでは民主主義は形がい化し、人権、表現の自由が制約される専制的権力だけが蔓延しかねない。地球規模で地球人が対応するといった人類の知見が今ほど求められる時はない。

 

 

【ニュースな視点】公明新聞2020.4.27






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Last updated  April 27, 2020 01:07:16 PM
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