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カテゴリ:新型コロナウイルス
懸念される第2波 1812年にロシア軍とフランス軍のナポレオン軍が激突した「ボロジノの戦い」は、世界的文豪トルストイが「戦争と平和」の中のクライマックスの一つとして描いている。両軍が甚大な被害を出したこの戦いは、どちらも決定的な勝利を得ることができぬまま、ロシア軍の戦略的手隊によって終息した
◆何人かの先進国首脳が、新型コロナウイルスへの対応を「戦争」になぞらえていた。多くの国民の生命を危うくし、経済へのかつてない大打撃をもたらしている尋常ならざる脅威と危機感からだろう
◆政治家によるその例えは、いかがなものかという指摘もあるようだ。が最前線の医療従事者の奮闘が続いている。各人も慎重な自粛行動などを余儀なくされている、この事態を何と表現すればいいのか
◆京都大学の山中伸弥教授は自身のホームページで、ウイルス対策を〝長いマラソン〟に例え、「しばらくは全力疾走に近い努力が必要」「その後の持久走への準備も大切」と、語っていた。ウイルスの撲滅は容易ではなく、めざすべきは被害を最小化しながらの「平和的共存」だとの指摘もある
◆国の緊急事態宣言が39県で解除されたが、懸念される第2波にも備えて、ウイルスと向き合わねばならない長い日々は、むしろこれからが本番。油断は禁物だ。
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Last updated
May 16, 2020 01:18:17 PM
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