4781252 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

浅きを去って深きに就く

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Freepage List

June 9, 2021
XML

肥満

 

質問 50代の女性です。新型コロナウイルス感染症への対応として外出を控えた結果、運動量が減り、ストレスで間食してしまいがち。体重が2㌔増えてしまい困っています。

 

内科医  中泉 信彦さんがお答えします。

 

ステイホームの結果、活動量の低下や摂取カロリーの増加から、「コロナ太り」といった体重増加をきたしている人が少なからずいらっしゃる事がニュース報じられています。「肥満」に関して、お話しさせていただきます。

 

病気ではないが多様な健康障害を併発

 

――体重が増える原因を教えてください。

エネルギーの過剰な摂取や、食事中の糖質の割合が多いこと、タンパク質の接種が少ないこと、早食い――などが体重増加と関連しています。また、運動量の減少や座位(座りっぱなし)の時間が長いと体重増加につながることが知られています。

 

――肥満は病気なのでしょうか。

肥満は体脂肪が過剰に蓄積した状態を指し、BMI(ボディ・マス指数)25以上で判定されます。このBMIは体重(㌕)÷身長(㍍)で計算され、体格を表す指数のことです。肥満自体は病気ではありませんが、〝肥満症〟は病気であり、医学的に治療が必要な状態です。〝肥満症〟はBMI25以上に加えて健康障害を合併しているか、または内臓脂肪型の肥満の状態を指します。

健康障害には糖尿病や高コレステロール血症、高血圧、高尿酸血症、痛風、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、アルコールが原因ではないかん脂肪、月経異常・不妊、睡眠時間無呼吸症候群、変形性関節症・変形性脊椎症、肥満関連腎臓病などが含まれます。

ウエスト周医長が男性で85㌢以上、女性で90㌢以上だと内臓脂肪型肥満が疑われます。内臓肥満型肥満は、当面の健康障害がなかったとしても、将来、健康障害を発症するリスクの高い肥満です。肥満症に該当する場合、通院中の人は引き続き通院を、まだ医療機関を受診されていない人は受診をお勧めします。

肥満と聞くとメタボリックシンドロームを思い浮かべる人もいらっしゃるかもしれませんが、メタ土リックシンドロームは、ウエスト周囲長が男性で85㌢以上、女性で90㌢以上に加えて、高コレステロール血症、高血圧、高血糖の三つの内二つ以上がある場合に診断されます。肥満以外の人でも当てはまることがありますので、肥満出ないからといって、油断は禁物です。

 

――肥満を放置するとどうなりますか。

現時点では健康に影響が出なくても、肥満は将来的に高血圧、高コレステロール血症、糖尿病、心臓病など動脈硬化によって起る病気のリスクになるため、減量に取り組む必要があります。減量することで血圧が低下したり、コレステロール値が改善したり、糖尿病の発症が予防できることが報告されています。

 

摂取する炭水化物の質を変える

 

食事療法と無理のない運動を組み合わせ

 

――減量するにはどうしたら良いでしょうか。

摂取エネルギーの見直しが有効です。炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することが望ましいです。糖質制限によるダイエットは最初の6カ月から1年は体重が減るものの、以降は体がもとに戻ってしまうことが報告されています。また、極端な糖質制限をすることによる長期的な効果は不明で、逆に死亡率が増加する可能性があるため、注意が必要と考えます。

一方で、摂取する炭水化物の室を変えることで肥満になりにくくなるといわれています。具体的には、精製された〝白い〟炭水化物(白米、うどん、パスタ、小麦尾を使ったパン)を控えて、精製されていない〝茶色い〟炭水化物(玄米、そば粉の割合の高いそば、全粒小麦粉などを使った茶色いパン)を摂取することが基本になります。

フルーツジュースや砂糖入りの甘味飲料は控えていただき、果物自体を摂取した方がいいです。ただし食べ過ぎないように気をつけてください。また、早食いにならないように注意しましょう。タンパク質の豊富な食事は体重減少を維持しやすいといわれていますが、腎臓が悪い人や肝硬変の人は、タンパク質が過剰にならないように注意が必要です。

減量効果ある運動としては早足の歩行、自転車通勤などの中等度の運動を一日20分程度行うことが体重増加の予防になります。またレジスタンス運動(筋肉に抵抗をかける動作を繰り返して行う運動)も組み合わせることで、筋肉量が減るのを抑えてくれます。

運動が食欲やエネルギー摂取を増加させるため、運動による減量を図る際は食事療法と組み合わせるといいでしょう。始める前に、内科や整形外科に通院中の人は主治医の先生に運動しても良いか確認してください。暑い季節ですので、熱中症や脱水に気をつけて無理なく運動していただくのが、いいと思います。

 

 

【お茶の間クリニック】公明新聞2020.7.12






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 9, 2021 06:08:00 AM
コメント(0) | コメントを書く
[新型コロナウイルス] カテゴリの最新記事


Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

ジュン@ Re:悲劇のはじまりは自分を軽蔑したこと(12/24) 偶然拝見しました。信心していますが、ま…
エキソエレクトロン@ Re:宝剣の如き人格(12/28) ルパン三世のマモーの正体。それはプロテ…
匿名希望@ Re:大聖人の誓願成就(01/24) 著作権において、許可なく掲載を行ってい…
匿名です@ Re:承久の乱と北條義時(05/17) お世話になります。いつもいろいろな投稿…
富樫正明@ Re:中興入道一族(08/23) 御書新版を日々拝読しております。 新規収…

Headline News


© Rakuten Group, Inc.