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June 23, 2021
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カテゴリ:体験談

強き心で幸福をつかむ

 

長い人生の途上では誰しも、予期せぬ試練に直面することがある。悩みや葛藤の中にあって、困難に挑む勇気の源泉となるのが、日蓮大聖人の仏法である。新企画「いのちの賛歌 心に刻む一節」では、御聖訓を胸に、自らの宿命に立ち向かってきた創価学会員の体験をルポ形式で紹介。池田先生の指導選集『幸福と平和を創る智慧』(以下、『指導選集』)から指導を掲載する。今回は「病と向き合う」をテーマに、愛知県の婦人に話を聞いた。

 

病と向き合う

妙楽大師のたまはく「必ず心の固きに仮りて神の守り則ち強し」等云云、人の心かたければ神のまほり必ずつよしとこそ候へ

(乙御前御消息、1220㌻)

[通解]妙楽大師は「必ず心が固いことによって神(諸天善神)の守りは強い」といわれている。心の堅固なものには神の守りが必ず強いというものである。

 

2度の苦難。その時――

 

医師から突然の宣言を受けた時、人は何を思うだろう。胸に去来するものは、さまざまだ。

栗橋哲子さん(72)=愛知・豊橋総県副婦人部長=は、幼少期に一家で入会。27歳の時、縁あって男子部だった夫・幸雄さん《76》=地区幹事=と結ばれ、幸せをかみ締めていた。

結婚から1年が過ぎたある日、不正出血に気付いた。病院で検査すると、医師から思いもよらないことを告げられた。

「残念ですが、この状態では子どもはできません。諦めてください」

その瞬間、栗原さんは、頭の中が真っ白になったという。「『なぜですか?』と聞くのが精いっぱいで。そこからどうやって家に帰ったかもわかりません。ただ〝御本尊様、なんでですか?〟〝いけだせんせい、なんでですか?〟と、何度も心で叫びました。もう、心がどうにかなりそうでした」

青春時代から広布に駆け、自分なりに信心の確信もあると思っていたが、現実は「受け止めきれませんでした」。題目を上げていても、涙が止まらない毎日だった。

ある時、婦人部の先輩が、御書の「人の心かたければ神のまほり必ずつよしとこそ候へ」(1220㌻)との、一節を引いて、こう励ましてくれました。

「絶対に大丈夫。医師がなんと言っても、私たちには御本尊様があるじゃないあなた自身が強くなることよ」

自分が強くなる――栗橋さんは、目の前がぱっと開けたように感じたという。

「〝そうだ これまで池田先生と一緒に戦ってきた自分が、負けるはずがない〟と思えたんです。自分が強くなって、なにがあっても『幸せになりました』と先生に報告できる人生を歩もうって。この時から、祈りが真っすぐに定まりました」

前を向けるようになった栗橋さんは、ひたぶるに祈りを重ねながら、広布の最前線に身を置いた。

そんなある日、驚いたことに、妊娠が判明した。その後、無事に長男・映志さん(43)=地区幹事=を授かることができた。御本尊の功力を、かみ締めずにはいられなかった。

以来、栗原さんは報恩感謝を胸に、家族で力を合わせて広布に励んできた。

ところが10年前、病が見つかる。検査の結果は、子宮体がんだった。

「もちろん不安はありました。けれど、不思議と動揺はなかったです。医師の言葉をきいた瞬間〝よし この信心で受けて立とう〟って思えたんです。夫も題目しかないね」って」

この時、脳裏に浮かんだのは、かつて婦人部の先輩から教えてもらった御書の一節だったそうだ。

「その御文の続きに、こうあります。『あなたの昔からの信心の深さは言い尽くせない。だが、それよりもなお一層、強盛に信心をなされるべきである』(同㌻、通解)と。信心に「これでいい」ということはない。『終わり』はないんです。〝そうだ これでまた題目を上げられる〟って、感謝の気持ちがわき上がりました」

自身の細胞の一つ一つを奮い立たせるように、家族一丸となって猛然と題目をあげた。師匠と同志の温かな励ましが、心の隅にあった不安までも吹き飛ばしてくれた。

2010年(平成22年)8月、望んだ長時間の手術は成功し、腫瘍のあった子宮と卵巣を全て摘出した。その後も定期的に検査を続け、2年後に「完治」を告げられた。

「宿命の乗り越えられたのは、そこから逃げずに立ち向かったから。結局、人生は試練の連続何だと思います。苦難に直面するたび、題目をあげて心を奮い立たせ、挑み抜く。これ以外に道はありません。偉大な師匠、そして同志と共に、使命『この道』を歩み続ける日々が、私にとって最高の幸せです」

 

栗原さんには原点がある。

1973年(昭和48年)113日、豊田市体育館(現・スカイホール豊田)で行われた池田先生との記念撮影に、女子部として参加。先生は、栗原さんたち女子部に、「絶対に幸せになりなさい」と慈愛のまなざしを向けた。

「幸せになる」ことが、生涯の「誓い」となった。

取材時、「厳しい現実を突きつけられて、心が折れそうになりませんでしたか?」と聞くと、栗原さんは、「やはり〝弟子として負けるわけにはいかない〟っていう気持ちがありました」と明かした。

〝必ず師との誓いを果たしてみせる〟――この力強い信心の一念が、諸点をも揺り動かし、難しい現実も変える。そのことを、栗原さんの生きざまを通して、あらためて確信せずにはいられなかった。

池田先生は指導している。

「大事なことは、病気になった時にこそ、いよいよの強盛な大信力を奮い起こしていくことです。今こそ、信心の偉大な力を発揮するのだ 人間として大きく飛躍するのだと腹を決めて、題目を唱えていくのです」

 

「今、受けている治療が最高の効果を発揮していくよう、全身に仏の大生命力を現して病魔を打ち破っていくよう、祈り抜き、祈り切ることです。信心を根本に戦っていくならば、必ず一切を変毒為薬できます」

 

「自他共の病気との闘いの中で、人間として本当に輝く健康体を勝ち取っていくことができる。ゆえに、一切を御本尊に任せて祈るのです。臆さず、粘り強く、戦うのです。談いて負けてはいけない。一歩も退いてはいけない。最後は必ず勝利するのだから(『指導選集』第2部中巻)

病との闘い――その要諦は、難しい現実から絶対に引かない「勇気」を生命の根底から奮い起こし、透徹した強き祈りなのではないだろうか。

 

 

いのち賛歌 心に刻む一節】聖教新聞2020.7.21






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Last updated  June 23, 2021 04:50:16 AM
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