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カテゴリ:心理学
謝罪した後に理由を述べる 精神科医・産業医 井上 智介 お願い事 繊細さんは、すぐに空気が読めるからこそ、その場の雰囲気を悪くすることに抵抗を感じます。そのため、誰かからのお願いを、断るのが苦手な人も多いのです。困ったときに、相手が「どうしよう……」と悩み苦しむ雰囲気に、自分自身が耐えられないからです。 例えば、あなたが「悪いけど、休日出勤をお願いできるかな?」と言われたとき、どのように返事しますか。繊細さんなら「予定あるし、嫌だな……」と思っていても、断った後の重苦しい雰囲気がつらいので、つい笑顔で「大丈夫ですよ」と答えてしまいます。 もちろん、相手はとても助かります。しかし、このように自分の気持ちを抑え込んで自分ばかりが犠牲になっていると、どんどんストレスが蓄積して、毎日ヘトヘトに疲れてしまいます。 こうならないために、周りからのお願いを断ることも必要です。しかし、繊細さんが「無理です。できません」と伝えるのはハードルが高いです。そこで、断る理由を事前に準備しておく方法をお勧めします。 例えば、「夜に荷物が届くから無理です」「その日は習い事があるからできません」「ふるさとから友人(家族)が来ているのです」「週末は友達の引っ越しの手伝いがあります」などです。もしかすると、その理由はうそなのかもしれません。しかし、うそもコミュニケーションの一つです。 「ごめんなさい」と謝罪を述べた後に、理由を述べて断れば、相手も「それなら仕方がないなぁ」と納得でき、重苦しい雰囲気にはなりません。 繊細さんは、普段から「これは使えそう」といったこと割り理由をストックしておき、いざという時は自分を守るように使ってください。決して、あなたが無理をしてまで、心も体もボロボロになることを、だれも望んでいませんからね。
【元気になれる「繊細さんの生活術」▷8◁】公明新聞2021.9.23 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 18, 2022 06:04:51 AM
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