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カテゴリ:心理学
自分自身の迷いを吹っ切る ㈱櫻井弘 話し方研究所 代表取締役社長 櫻井 弘 スランプ 「プロフェッショナル」や「スペシャリスト」と呼ばれる人たちにつきものなのが「スランプ」です。そして、スランプとは、一言で言うと「心に迷いが生じた状態」のことを言います。その結果、本来の自分の実力が発揮できていない、本来の自分の実力が発揮できない状態が続くのです。 そして、結論から言うと、スランプから脱却するためには、自分自身が抱いている迷いが吹き切れた時に、人はスランプから脱却することができます。 あるチームリーダーの話です。彼はとても気さくで、自分から進んで声をかけるような明るいリーダーでした。その結果、メンバーとの人間関係も良好でした。ところがある日、スランプに陥ってしまったのです。 周囲のメンバーは、すぐにそのことに気づきました。当人のリーダーもメンバーが自分のスランプに気づいていることが手に取りように分かると、「何とかしなければ!」とかえって焦ってしまい、空回りして成果も上がらず困っていました。 そんなある日、リーダーがお客様とのアポイントでちょっと時間ができたので、本屋さんに立ち寄った時のことです。 本屋さんにあった一冊の本を手にとって、パラパラとページをめくっていて、あるページに止まったかと思ったら、2行くらいの文章に目が向きました。 「全てが全部うまくいくわけがない。2、3度に一度うまくいけば上出来だ」。この時、「なるほど、考えてみれば、プロ野球の選手だって3割打てばトップクラスだな」と考え、さらに先を読むと、「全てが全部うまく行ったら、かえって危険である」と書いてあったのです。 なぜかその文章を読んだ瞬間、肩の力がサッーと抜けて吹っ切れて、自分を取り戻し、お客様の訪問でいつも通りの自分を発揮して、成果も上げたそうです。スランプに陥ることは誰にでもあります。しかし、問題は「立ち直りの速さ」であり、そのきっかけは行動の中になるのではないでしょうか?
【信頼を結ぶ話し方▶5◀】公明新聞2021.12.9 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 2, 2023 04:48:56 AM
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