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カテゴリ:医学
ダニや花粉が原因で目に炎症 日本アレルギー学会理事長 海老澤 元宏 結膜疾患 ダニや花粉などが原因となり結膜などでのアレルギー反応の結果、炎症を起す結膜疾患の代表です。結膜は「白眼」と呼ばれる眼球の表面からまぶたの裏を覆う粘膜を指します。 アレルギー性結膜炎はアレルギー性結膜炎、春季カタルなどが主なものです。アレルギー性結膜炎の主な症状は、目のかゆみですが、その他、「白眼が赤くなる」「涙が出る」「目がごろごろする」「目やにが出る」といった症状も伴います。 ダニによるものは通年性に症状が起りますが、スギやヒノキ花粉症の眼症状として2月下旬から4月末まで悩まされる方も多いと思います。治療は抗ヒスタミン作用のある点眼薬を使います。点眼薬で改善しない場合には抗ヒスタミン薬の内服薬を併用するとよいでしょう。炎症がひどくなった場合、ステロイドの点眼薬も効果的ですが、濃度の高いものを連用するときは眼圧を測定し、緑内障の発症に注意してください。 重症のアレルギー性結膜炎は春季カタルと呼ばれ、結膜が凸凹になるのが特徴で学童期の男児に多く見られます。アトピー性皮膚炎が目の周囲にできると、まぶたをかいて眼球をおす動作などをすることがあると思います。慢性的な場合には網膜剥離やアトピー性の白内障の発症に注意が必要です。予防札としては顔面、特に目周囲の湿疹のコントロールが大切です。
【アレルギーを知ろう13】公明新聞2022.2.22 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 7, 2023 05:14:21 AM
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