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カテゴリ:医学
食物や薬物、ハチ毒などが原因 日本アレルギー学会理事長 海老澤 元宏 アナフィラキシー アナフィラキシーとは「アレルゲンの侵入により全身性に複数の場所でアレルギー症状が引き起こされること」で、アナフィラキシーショックとは「アナフィラキシーが進行し、血圧低下や意識障害を伴い生命に危機が及ぶ状態」です。 原因として最も多いのは食物関連によるものです。最近はクルミやカシューナッツなどの木の実類によるものが増えています。 わが国のアナフィラキシーショックによる死亡例は年間50~70例程度、報告されています。死亡例の原因として薬物・ハチ毒によるものが多いのです。薬物は医療関係で血管内に薬物や造影剤などを投与する際に、重篤な反応が急激に進展することが多いですが、解熱鎮痛剤を経口的に内服しても起こることがあります。ハチ毒はスズメバチやアシナガバチによるものが多く、9月から10月に頻発します。 過去にアナフィラキシーを経験されている方や可能性のある方は、アドレナリンの自己注射薬(商品名=エピペン)の処方を医師から受けておくこと、使うタイミングや使い方も聞いておいておくことが大切です。 最も危険な症状は呼吸器や糸循環器系です。「呼吸がしにくい」「血圧低下により視野が暗くなる」などの症状を感じたらただちに助けを呼び、エピペンを大腿部の外側に筋肉注射します。使用後はただちに医療機関を受診するようにしましょう。
【アレルギーを知ろう15】公明新聞2022.3.8 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 24, 2023 06:02:20 AM
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