|
カテゴリ:名字の言
至誠天に通ず 初代会長・牧口先生が著書『人生地理学』を発刊して、本年は120周年。同著で先生は「島国」と区別して「海国」という言葉を用いた ▼地理的条件は同じでも、二国の相違点は人々の気風にある。「島国人」は度量が狭く排外的。一方、「海国人」は快活で進取の気性に富む。前者の眼が島国の陸面に向かうのに対し、大洋全面に広がる。この相違が気風の高い違いを生む ▼先生は、「海国」の資質を持った人物に勝海舟を挙げた。西郷隆盛と直談判し、江戸城の無血開城を実現した歴史は有名だ。彼が西郷との話し合いで大切にしたこと―—それは「至誠」をもって応じることだった ▼海舟は述べた。「後世の歴史が、狂うといおうが、賊と云おうが、そんなことはかまうものか。ようするに、処世の秘訣は誠の一字だ」(『氷川秘話』第三文明社)。海舟の開かれた心の根底には、飾らず、奇をてらわず、新年をありのままに相手にぶつける「誠」の一字にあった ▼池田先生は「人の心を動かすのは、真剣にして誠実な対話である。燃えるような情熱に触れた時、人の心もまた燃え上がる」と。語る内容も話術も大事。だが私心なき立正安国への信念こそ、大事を成す根源の力と心得たい。至誠天に通ずである。
【名字の言】聖教新聞2023.3.31 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 12, 2024 04:15:10 AM
コメント(0) | コメントを書く
[名字の言] カテゴリの最新記事
|
|