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テーマ:アニメあれこれ(27162)
カテゴリ:アニメ
CM
アイキャッチ(一、グラサン、山代が黒いスーツに黒のグラサンで…) 時をかける少女が流れる 「塩!」遠くから塩の人… 「映画ですか?」 「ええ。偶には一緒にどうかな?って」 「おお!イイですねえ!何を見に?」指をパチリとならすあらし 「あらしさんはどんな映画が良いですか?」 「おい!八坂」潤 「イイってイイって」慌てない一 「色がついてれば何でも」あらし 「色?」 「声もあった方がいいなあ」 「声?」 「そんで面白いのがいいなあ。たぬき御殿みたいな!」 「タヌキ?」 ぽんぽこタヌキが月の下に集っている様子を思い浮かべる山代 「あらし。何です?仕事中に…」カヤ 「えへ。ごめん!」 「良いんじゃねえ?別に。人の恋路を邪魔すると長生きしねえって言うし」マスター 「時代と言うのは変わるものね。白昼堂々と女性を誘うなんて」加奈子 ワクワクしているやよゐの目を覆い 「やよゐは見ちゃダメ!影響を受けるわ」 「え!?でもでも!」 「あらしさん、今日は上がり何時ですか?」 「なあ山代、お前何だってあらし達に敬語なんだ?」グラサン 「え?」 「高校生相手に何かスケベな感じしないか?って」と駒を置くグラサン 「やあ、あらしさん達って何処となく年上な感じがしませんか?王手!」 ハッとするあらし、カヤ、加奈子、やよゐ グラサンも グラサンが咥える葉っぱが再び花開く 「ちょっ!?いや、山代さん!それ私がおばさん臭いって事ですか?」 「あっはは!嘘ですよ」 「危なっかしいったらないわね」眉根を寄せる加奈子 「でも、確かにちょっと変ですよね?俺、ホントは年上が好みなんですけど。何でかな?」 ハッとするあらし、潤、加奈子 アップになるマスターの胸 「ねえ、山代さん?あなた年上が好きってホント?」 いきなり山代に迫り始めるマスターに引きつり気味の山代 「だから、お前はイイんだよ!」突っ込むグラサン 「カヤ、あの男、大丈夫なの?」加奈子 「加奈子さん!私達、おばさんくさいのかしら!?」まだ引きずっていたカヤ 「時の流れに逆らうな。いずれ痛い目を見る。それが宇宙の摂理だ」常連の謎の男 「ま、趣味は人それぞれだから!別に構わねえけどよっ!」と王を逃がすグラサン 椅子を引く山代 「痛っ!」転げるマスター 「じゃああらしさん。仕事がはけたころ迎えに来ます」 「はあっ?」グラサン 「それじゃ!王手。詰みです」王将を金で追い詰める山代 「ああっ!?」真っ白になるグラサン 店を出る山代をありがとうございま~すと見送る皆 「イイのかよ?八坂」潤 鼻で笑い 「男はドンと構える!相手を信じて」一 「でも~」 「俺とあらしさんは通じてる仲なんだぜ。これ以上の繋がりがあると思うか?ええ?おい」 「八坂…」 「ん?」 「あ、いや…何でも…」 「ああ?おうおう!良くねえなあ、そういうの。男なら、はっきりさせい!」 「八坂。一寸イイか?」 台所 「お前、ホントにあらしさんに聞かされてないのか?」潤 「何を?」一 「あらしさんは、夏が終わったらあらしさんは…」 カタカタと音を立てるフィルムに映る潤の口元が何かを告げている 眉根を寄せる一が俯き…フィルムは真っ黒に… そして何も写っていない真っ白に… 映画館・横劇 「女神の噬臍 アマルシー」を上映中 観客がまばらな映画館の中で映画を見る二人 ダーツの矢が同じ位置に… 歓声を上げるあらし ペットボトルを落とす山代 「やったー!」と飛び上がるあらしのへそがちらり 灯りが点った街灯に蛾が寄せられる テーブルにはクリームで描かれたコーヒーカップが二つ 対岸には観覧車とビルの灯りが… 「はあ!楽しかった。ダーツなんて初めて!近頃はあんな遊びが流行ってたんですねえ」あらし 「あっははは!近頃って…君は本当に女子高生っぽくないなあ」 「あ…」目を逸らし鼻の頭を掻くあらし 「でもホッとするな」 「え?」 「俺も、今どき過ぎる女の子は苦手でね。親が厳しかった所為かな?君と話してると安心するんだ」 微笑むあらし 「生まれ持った分別のよさ。冷静さ。そういうのって自然体でも伝わるもんだと思うんだ」 パッと顔を上げ 「照れるじゃないっすか!」 「本当の事だよ。君は多くを語らないけどね」 瞬きするあらし 「一体何処の誰なのか?何処から来たのか?」 「それは…えっと…その時が来たらきちんとお話します」 にっこりとする山代 「何時かその時が来ると良いな。待ってても良いかな?」 一瞬詰まるが 「照れるな!もう」 笑う山代 「困らせて悪かった。そろそろ行こうか?」 「はい」 「ただいま!」 玄関を開けると 「遅え!」 玄関で待っていた一に驚くあらし 「何処ほっつき歩いてたんだ!?この野郎!そんなにあの二枚目が気に入ったか?ああ?」 「ああ、はいはいはい」一の肩を押さえるあらし 「罰として俺ともデートに出かけろい!」 「ええ?そう来るんだ」 「良いから行く!ほれ!!」 とあらしの手を引き外に出る一 空にはたくさんの星 懐中電灯で夜道を照らしながら森へ急ぐ 「あらしさんは、夏が終わったら…消えちゃうんだ」潤 懐中電灯で照らすと木の幹にメスのカブトムシが! 歓声をあげ見入るあらし (潤から聞いた事を問い質すべきだろうか?いや!大切なのはそこじゃない。あらしさんがいなくなっても、たとえ自分に引きとめる力が無くとも、彼女を追う羽が無くとも…それがどうした?それでも俺は、あらしさんを好きかどうかと言う事だ。そんな事愚問だ!結論は鼻っから決まっている) 懐中電灯を地面に向ける一 「あらしさん。俺、潤に聞いた」 「そうなんだ…」振り返らないあらし 「夏が終わったらいなくなるって本当か?」メガネが影になり一の表情は見えない 「うん」頷くあらし 「来年はどうなの?」 「来年はきっと、会わないと思うよ」顔を逸らすあらし 「どうして?あらしさんは毎年方舟にいるんだろう?」 「うん」 「なら来年、俺がまた方舟に来ればいいだけじゃないか」 「来年はきっと、来ないと思うよ」 「どうして?…俺は絶対に来るよ」あらしに近づく一 「来年はきっと…私に会っても分からないと思うよ」 「どうして?タイムトリップの影響かなんかで、俺の記憶が無くなるって事か?」 「そうじゃなくてね」振り返って考えるあらし 「うーん…何て言うか、難しいんだけど…つまりね、一ちゃん。どんなに素敵な事であっても、こういう非現実的な経験って、後から来る沢山の現実に押し潰されて直ぐに信じられなくなっちゃうの」 月に照らされキラキラと降り注ぐ葉がごおーっと鳴る風に吹き上げられる 「夢の様な、幻の様な、曖昧な子どもの頃の勘違いになって、やがて忘れられていく。皆、大人になるの。そういう事なんだよ」 「でも、俺は!」 「大人になっちゃうの。生きてる人は皆」 俯く一 「だから」しゃがんで一を見上げるあらし 目を逸らす一 「俺は忘れない。何があっても、忘れたりなんかするもんか!」 そのまま地面に正座するあらし 「昔そう言ってくれた子もいたな…でも、そういう事なんだよ」 立ちあがろうとするあらしの方に振り返りる一 落ちて行く懐中電灯 「あらしさん!」 あらしの両肩を押さえる一 ハッとするあらし 地面に転がる懐中電灯 下を向いたまま 「俺はあらしさんが好きだ!本気で好きだ!」 「一ちゃん…」目を伏せるあらし あらしの方に向き「あらしさん!俺と」 一を遮る様に掌を翳すあらし 「ゴメン!一ちゃん…それ以上…ゴメン…」 そっとあらしの肩を離し走り去る一 一の足に当たった懐中電灯が向きを変えあらしを照らす 何も見ずにがむしゃらに走る一 堪え切れない涙を零しながら… 懐中電灯を拾うあらしの切ない顔 「ゴメン…」 (男の人に思われるなんて事は何だか心がくすぐったくて…どきっとしたり、ほわっとしたり) 優しく照らしていた月が一転赤く… (でも、それが恋だと感じる前に、例え恋だったとしても、夏の終わりにはすべて消えてしまう) 木に張り付いた蝉の抜け殻 (まるで私は蝉だ) 灰色の川の中州に立つシルエットのあらしの横を赤い滝が流れる (もしも本気で恋をしたら、きっと苦しくて苦しくて、狂ってしまう。きっと、会いたくて会いたくて、泣き続けてしまう) 眩い月に照らされ浮かぶ、細長い岩の上に座り髪が天に昇る様にうねるあらしのシルエット (心焦がれても、忘れられて) ピシリと鏡に罅が入る様に割れる (待ち続けても会えなくて) 暗い水の底に沈んでいくかのように… (そして私は未来永劫、苦しみながら生き続け、また、死に続ける事になるんだろう…) あらしを乗せ、自転車を漕ぐ一の顔は強張った感じ 何事も無かったかのようなあらし 襖一枚隔て学生服から方舟の制服に着替える二人 だが、今までの様な会話が全くない 方舟の入口に並べられた看板とメニュー ねこはなフェア 本日のおススメ ねこみみサンドイッチセット シッポークソテー 猫舌カレー のらしろシチュー 猫鋼煮込み ネコパンチ炒め めこスナサラダ 肉球ホットケーキ 黒猫のダンゴセット またたびドリンク 「いらっしゃいませ!奥の席へどうぞ」お客を案内するあらし 「八坂」潤 「何だ?」洗い物をする一 「いや、あの後どうしたのかなあって…」 「別に何も。何で?」 「いや…」 「一ちゃん!冷コー一つお願い」何時もとあまり変わらぬ様子のあらし 「あいよー!」元気よく答える一 「あ…」二人の様子に困惑する潤 冷蔵庫を開け振り返る一 「どうした?上賀茂。ぼーっとして」 「あ…否…別に」 「ああっ!?」 マスターの声に吹きだすグラサン、驚く皆 「どうしたんですか?マスター」一 「ビールのつまみにアサリの酒蒸し作ろうと思ってたんだけど…砂吐かせとくの忘れてた」 アサリの入ったビニール袋を持ち上げるマスター 「また朝からお酒ですか?」呆れるカヤ 「今度は忘れないうちに食べようってんだからいいだろう?」 「飲まないって選択肢はないのかしら?」加奈子 「砂を吐かせないとおいしくありませんよ」やよゐ ポンと手を叩き 「そうだ!お前ら一寸昨日見たいに持ってってくんない?一晩負いときゃ大丈夫だろう」 「又タイムトリップですか?」カヤ ちらりとあらしを見る一 「時間のかかる料理があっという間に出来がり!めっちゃ便利じゃん!」 ちらりと一を見るあらし 「超常現象も調理器具扱いですね」潤 「じゃ、頼むわ!」一に袋を渡すマスター 「え?」 ちらりと見るあらし 「しょうがないっすねえ」と受け取り「行きますか?あらしさん」と何時もの様に一 一瞬困惑した表情を浮かべながらも「…うん!」と元気にあらし 一の頬にも汗と緊張が感じられる ドアに掛けられたCLOSEDの看板と臨時休業の紙 店の前に常連の二人らしい影が… 掌を合わせるあらしと一だが…一瞬電気がショートした様に光って消え、何も起こらない 驚く二人 「何?」驚く潤 呆然と見つめるマスター 「何だ?今のは」驚くグラサン 恐る恐る一とあらしは再び掌を近づけ指で組むように合わせる 「一ちゃん…」 「あらしさん…」 「あなた達…まさか?」カヤ 「うん」頷くあらし ラジコン禁止の看板 「飛べなくなったみたい」あらし ええっー!と驚く一同 ED 挿入歌 「淋しい熱帯魚」(やよゐ&加奈子) 「時をかける少女」(あらし、カヤ、やよゐ、加奈子) 「デートと言うと」カヤ 「カヤさんは割り勘にします?」潤 「殿方に払っていただくのは心苦しいけど好意を無にするのは差し出がましいわね」 「カヤさん、デートした事は?」 「え!?…あ…そ…明日も元気に早起き!」 次回、「昭和ブルース」 エンドカードはフルーツのタルトを持ったカヤとカヤと同じ着物の制服の潤(イラスト 蒼樹うめ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月07日 10時13分01秒
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