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2006/06/15
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今日は雨降り
嫌ですね

慢性腎臓病治療法の最後は腹膜透析のお話です
急性の腎不全では治療法の一つとして
腹膜透析は動物でも行いますが
今回は慢性腎不全での治療法としてのCAPDのお話です

CAPDとは
continuous ambulatory peritoneal dialysis(連続的携行式腹膜透析)のことで
一日24時間連続で週7日間ずっと透析を続けていく方法です

腹腔内にカテーテルを半永久的に留置しておき
そこから腹腔内に特殊な液を入れます
すると腹膜を通して 尿毒素が液の中に浸透していきます
その液を回収することによって
透析が行われるわけです

人の場合は1日4回くらいの注入と廃液を行っているようです

腹膜透析のメリットは
血液透析と比べて
時間がかからない
透析液を貯留している時間帯は普通の生活ができる
腎臓機能が長持ちするなどがあります

人の場合には最終的には血液透析に頼らなければいけないのですが
それまでの間は腹膜透析をすることによって
透析にとらわれず社会生活ができるということで
人医療では見直されつつある透析方法です

CAPDは動物でも利用できる可能性を秘めています
連続的でなくても2日に一回もしくは3日に一回など
腹膜透析ができれば点滴と吸着剤による従来の治療法よりは
高い効果が望めます

ただ問題はいくつかあります
動物に半永久的にカテーテルの装着ができるのかどうか
カテーテルの感染を防ぐことができるのかどうか
カテーテルを装着した動物を管理できるかどうか
などの問題が大きいと思います

あと透析液の回収率が十分維持できるかも問題点として残ります

しかし工夫研究をすることによって
問題点をクリアできれば
CAPDは動物にとって
慢性腎不全の治療法の光明となりうるのではないかと思っています

現在、私もこの課題について研究中です
いつかCAPDが慢性腎不全の治療法に利用できることを信じています
2005-10-11 07:41:47










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Last updated  2006/06/15 12:54:25 PM
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