|
テーマ:お酒大好き(5228)
カテゴリ:お酒の肴と酒器、雑学
しばらくお酒の話題がなかったので。
日本酒の売り上げは年々落ちて、とどまるところを知らないらしい。大きなメーカーはともかく、小さな蔵は苦しく、毎年廃業するところが後をたたない。小さな蔵でも大きなメーカーがやっているように機械化して、工業製品としての酒を造ることはできるようだし、安く造る事もできるらしい。そうなったら大メーカーと違わないものになってしまう。結局個性が無くなって売れなくなってしまうだろう。 戦後の米不足の時、三倍醸造という技術が開発され、米が少なくてもお酒を作れるようになった。食べるお米にも苦労する時代だったのだろうから、それなりに意味があったのだろうけど。今やその役割を終えたと考えても良い時代なのに、相変わらず安いの一言で造られている。 もちろん値段が安いだけでも売れる可能性は高くなる。ビールの方が発泡酒よりも旨いと分かってはいても、値段が安いから発泡酒が売れている。第3のビールというのも出ているし。でも同じ発泡酒の中でも、より旨い製品が売れる傾向に有るとは思うけれど。 このまま行くと大企業の個性の少ない酒と、少数の個性あるお酒しか残らないのでは、と心配している。 ![]() 上の写真は青森の「田酒」。田んぼのお酒ということだが、三倍醸造全盛の時代に、昔ながらの純米酒を造ったと同時に、三倍醸造の酒をやめてしまった勇気のある蔵の酒。当時は値段が高い為にさっぱり売れず、火の車になって苦労したらしい。 やや黄色みがあり、香りが立つぬる燗が自分の好みにあっている。田酒の中では手ごろに買えるお酒。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[お酒の肴と酒器、雑学] カテゴリの最新記事
|