フィッシャー・キング
夏恋の映画数珠つなぎ 「コンスタンティン」→「フィッシャー・キング」「コンスタンティン 」を観て、映画の余韻にひたりながら次に観る映画は何がいいかな?同じキアヌ・リーブスが主演で悪魔モノといえば「ディアボロス/悪魔の扉」もいいけれどレビューを書くには記憶が曖昧・・・汗これは困ったぞ?何か手持ちの映画で探さなきゃ!!なんせ、レンタルビデオ屋さん7月まで閉店なもので・・・♪コンスタンティンは身勝手で自分のことしか考えてはいなかったよね。悪魔払いをするのも結局は自分が天国へ行きたいがため・・・。だけど、ラストに近づくと彼の中で何かが変わり始めていた。「コンスタンティン」は一見するとただのオカルト・アクション映画っぽくはあるけれど実は魂の「償い」と「救済」の映画でもあったのよね!今日はこの魂の「償い」&「救済」つながりで大好きなテリー・ギリアム監督の「フィッシャー・キング」THE FISHER KINGなんてどうでしょう?過激なトークが売り物の人気DJ ジャック・ルーカスは自らの成功に酔いしれる自分本位で傲慢な男。今や飛ぶ鳥を落とす勢い。恐れるものなど何もない。順風満帆な人生の春。世界は俺のために回っているのだ。こんなことになるなんて誰が想像できただろう。今夜も電話の向こう側は人生相談の常連。「手遅れになる前に奴らを滅ぼすべきだ!」ヤッピーのことをそう言ったのも毒舌ジャックにとってはいつもの軽いジョークだった。「わかったよ。ジャック・・・」一瞬の沈黙の後男は気弱につぶやいて受話器を置く。ラジオに慰めを求めているひきこもりの孤独な男。男は直後、賑わうレストランで隠し持っていたショットガンを乱射。7人もの見知らぬ客を殺し自らもその命を絶った・・・!テレビのニュース映像を見て凍り付くばかりのジャック。天国から地獄へ。3年の月日が流れすべてを失ったジャックは自暴自棄に酒浸りの日々。暴漢に襲われたところを助けられ浮浪者パリーと出逢うことになる。そして彼は知ることになるのだ。パリーは悲劇のためにアタマがおかしくなった男だと。天罰がくだっていると感じる時がある?パリーの妻こそあの日あの夜自分の一言のために亡くなった一人だった・・・。傲慢なジャックは罪の意識に押しつぶされそうになりながらも未だ自分を変えられずにいたの。真実を知ってもなお、最初はお金で償おうとするジャック。パリーの本当の名はヘンリー・セイガン。元は大学の教授だった。最愛の妻を目の前で殺されてからずっと病院に・・・。1年間口をきかず突然話し始めたのは赤い騎士に怯え聖杯を探すパリーという男としてだった。自分が楽になりたいからパリーを助けたかったジャックがいつしか、パリーに癒されてかたくなな心を開き始める。パリーの恋を成就させたいパリーのために聖杯を手に入れたい。ただただ純粋な無償の想いに突き動かされ始めるジャック。物語が進むにつれて彼はもう気づき始めている。誰かを救うことで自らも救われるということがあるってことを・・・。このあたりのニュアンスが「コンスタンティン」にも溢れてる。やっぱりどちらの映画にも根底に流れているのはキリストの教えが示唆するところの「償い」と「救済」。そして・・・・「再生」最後に・・・。この映画の中で、最も美しいシーンを。雑踏の中でバリーが恋する彼女を見つけた瞬間行き交うすべての人々が手を取りワルツを踊り出す。淡い光に包まれて舞踏会が始まるセントラル駅の広場。その中を彼女はまっすぐに通り抜けパリーの視界から消えたとき街は元の灰色の雑踏に戻るのだ。魔法が消えたように・・・。この映画はファンタジーの要素が強いけど恋愛映画と言ってもいいと思う♪主人公を支える恋人との関係もパリーが恋するエピソードも胸がしめつけられるようにキュンとするシーンで溢れている。浮浪者パリーを演じているのは名優ロビン・ウィリアムズ。傲慢だったDJジャックはジェフ・ブリッジスです。その他の登場人物もそれぞれのキャラクターがなんともいえずに素晴らしいの。テリー・ギリアムはファンタジーを描かせたら右に出るものなし!永久保存版にしたい映画♪機会があれば是非みてください!関連日記あります!映画館で観た映画 コンスタンティン CONSTANTINE フィッシャー・キング ≪期間限定出荷≫