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2009.08.18
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カテゴリ:恋愛映画
監督:クリント・イーストウッド
製作:クリント・イーストウッド、キャスリーン・ケネディ
原作:ロバート・ジェームズ・ウォーラー
脚本:リチャード・ラグラヴェネス
撮影:ジャック・N・グリーン
音楽:レニー・ニーハウス
美術:ジャニーヌ・クラウディア・オップウォール
編集:ジョエル・コックス
字幕:戸田奈津子
製作年:1995年
製作国:アメリカ
上映時間:134分

あまりにも有名な映画ですが、私は今回が初鑑賞です。
クリント・イーストウッドの出る映画は大好きで昔からよく観ているのですが、本作は何故か観ることなく過ごして来ました。
その理由は「主人公たちの関係が不倫である」と知っていたからかもしれません。
「不倫=悪いこと」だけで映画の印象まで悪くしてしまっていたのです。
もし万が一同じように感じて未見の方がいらっしゃれば、是非観て頂きたいと思いましたので、レビューします。

<あらすじ>
アイオワ州マディソン郡にある屋根付きの橋であるローズマン橋の撮影に訪れた写真家のロバート(クリント・イーストウッド)は道に迷い、フランチェスカ(メリル・ストリープ)にローズマン橋への行き方を尋ねます。
車に同乗して道を教えることにしたフランチェスカはローズマン橋でロバートから野花のプレゼントをされます。
フランチェスカが「それ、毒花よ」と冗談を言うと、ロバートは驚いて花を取り落としてしまうのですが、その様子を見たフランチェスカはロバートの人柄に惹かれ、夕食に招きます。
一緒に料理をしたり、それぞれの人生について語っていると二人は親密になっていき……。

<レビュー>
フランチェスカの子供たちがフランチェスカの日記を読んで過去を知るという始まり方をするので、どのようにストーリーが展開するのかは冒頭の時点で分かります。
しかも、先程も書いたように本作は不倫が描かれています。
にもかかわらず、主人公たちに感情移入し、この上なく切なく感じてしまうのは、根底にあるテーマが「真実の愛」だからなのでしょう。
フランチェスカには家庭があり、決して結ばれないと心の底では分かっていても、惹かれていく心は止められません。
ロバートが「これは生涯に一度の確かな愛だ」と自分について来て欲しい気持ちを伝える姿、フランチェスカがロバートと家庭のどちらを取るか苦悩する姿は切なさが溢れます。
本当に愛しているからこそフランチェスカが選ばなければならなかった選択肢は一つでした。
「一人の女」としての生き方を忘れてしまっていたフランチェスカが、ロバートと出会うことで「母」から「女性」に変わっていく様、そして、愛し合っていても諦めなければならない恋があるということ。
私の場合、リアルタイムに鑑賞していたならば理解できない感情だったかもしれません。
もし、あなたがまだ若く、そのような感情が理解できなそうであれば、ここは我慢して更に10年程この映画を寝かしておいて下さい。
映画は観る年齢によって一味も二味も違ってくることを痛感した次第です。


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最終更新日  2009.08.18 19:57:35
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