カテゴリ:TYPE-MOON
雷霆を操る吸血鬼vs黒炎を振るう復讐鬼。 予想をはるかにぶっちぎった異能バトルでした。くそう、格好いいぞ。 「巌窟王」はエドモン・ダンテス自身の復讐劇(テレビでやってた舞台版しか見たことないですけど)ですが、今回のドラマCDは恩師であるファリア神父を陥れた三賢人への復讐を目指す物語。 しかし、その三賢人というのが聖堂協会の関係者であり、思わぬ困難と向き合うことになっていくというストーリーです。 あと、罠とかの表現が映像がないとわかりづらいためか、ドラマCDながら、「が~する」という表現がセリフとは別に多々あり。 自分がこれまでに聞いてきたドラマCDにはなかった表現なのでちょっと意外でしたが、島崎信長さんがエドモンの熱演のまま語っているので、熱いです。 以下、ネタバレ気味なので、お気を付けくださいー。 ●エドモン・ダンテス 「俺は、俺の復讐のために死んでいった者たちを弔わねばならない。それは血によってのみ叶えられるだろう」 「殺人鬼、代行者、吸血鬼……知ったことか!お前が正真正銘の吸血鬼であろうと、俺にとっては、大差なきことであろうよ!」 「さぁ、なすべきことの続きをなそう。コンチェッタ……願わくば、この世ならざるどこか、恩讐の彼方から見届けよ。我が赴く、復讐の道を――」 FGOに登場した英霊「巌窟王」のモデルとなった青年。 優れた行動力と知略、莫大な財産の持ち主だが、魔術や異能の使い手ではなく、アンジェロやタランテラとの戦いでは苦戦を強いられる。 自分やファリア神父を陥れた者達を破滅させようと目論むが、神父を敬愛し、自分の同志達が殺されたことには憤りを隠さない辺り、根本は善人。 兔ろうとさんのイラストがすごく美しい。 ●エデ 『あなたの憂いを私が癒して上げられたらよかったのに……』 ギリシア太守の姫君だった奴隷の少女。エドモンに救出された少女。 本作ではエドモンの脳裏に浮かぶ幻影として時折、登場。 すでに死亡しているのか、それとも念話的な力を秘めていたのかは不明。 書き下ろしイラストがめちゃめちゃ可愛い。後、髪がとんでもなく長い。 ●コンチェッタ 『伯爵……おじさま……コルシカでまだ幼かった私の頭をやさしくなでてくれたエドモン・ダンテス様。 どうか、あなたの心よりの願いが叶えられますように――』 エドモンに使える男装の従者で、ジョヴァンニ・ベルトゥッチオの従妹。 エドモン曰く「以前は唄や踊りも好きな陽気で明るい少女」だった。 コルシカ島でエドモンに出会った頃から彼を「おじさま」と慕っている。 銃や刃物の扱いにも長け、来訪したタランテラを迎え撃つが、相手が悪すぎた。 男装設定を活かす場面があまりなかったのは残念。髪を下した時のイラストは個人的にツボです。 ●ファリア神父 『天賦の才能を与えられながら、唯一つ、出会い、という名の奇跡を与えられなかったのだ。 自らの道を変える運命に出会えなかった、エゴの怪物』 『巌窟の奥底に隠されし神秘、隠避の究極にして死の王として人を作り変える十四の遺物。人が有することのない幻想の内蔵――』 無実の罪で監獄島に収監された神父。監獄島で出会ったエドモンを息子同然に愛し、彼にあるものを託す。 タランテラの正体に気づいており、本作で彼が投獄された理由にも深くかかわっている。 別にファリア神拳を使ったりはしない。 ●アンジェロ 『黒鍵という。人間に使うものではないのだがな』 ファリア神父を無実の罪で監獄島に送り込んだ三賢人の一人であり、聖堂協会の代行者。 鍛え抜かれた肉体と魔術で編まれた篭手と刃を組み合わせ、回転拳銃の弾丸も弾き返す。 エドモンを捕らえんと追い詰めるが、捨て身の罠にかかり絶命した。 モンテ・クリスト伯の秘宝が神秘に属する物であることは見抜いていたが、タランテラの正体にまでは気づいてなかったぽい? ●タランテラ 『ええ、これは血ですよ。あなたの娘さんの血だ……いや、それとも、奥方だったかな』 『ああ……良い、命です。隅々まで、貴女は蕩けるように甘い』 『4つの福音を以て汝を聖別す。怒号を以て神意を示せ――!』 ファリア神父を陥れた三賢人の一人。 聖堂協会の代行者の一人だが、その正体は死徒であり、利己的な快楽殺人鬼。 老若男女問わず、人を恐怖させ、嬲り殺すことを愉しんでいる。 また、知識欲も旺盛で、聖堂協会が収集した数多の聖遺物、神秘を己が手中に納めんと欲している。 鋼鉄の鎖を引きちぎる程の怪力、猛毒を塗られた鉄槍やナイフで刺されても物ともしない。 雷の魔術・数秘紋の使い手でもあり、エドモンの仕掛けた数多の罠をあざ笑うかのようにかいくぐり、彼を始終圧倒した。 「アカシャの蛇」ミハエル・ロア・バルダムヨォンの1800年代イタリアにおける転生体。 なお、ファリア神父の台詞や竹箒日記の記事から、「アルクェイドに出会うことなく、別の方法で死徒化、転生法を完成させたロア」の模様。 真祖の姫君に恋心を抱くこともなく、「永遠」を求め続けたまま、ただひたすらに己が欲望を満たすためだけに行動している。 雷の魔術に加え、これまでの転生体で習得した呪詛や多重結界なども駆使し、異能の力に覚醒したエドモンと互角以上に渡り合った。 というわけで、まさかのロア登場です。 成田さんのセリフを聞いた時はメルティブラッドを思い出してグッときました。 月姫をプレイしたのが18ですから、もう13年ぐらい前なんですよねぇ。 ロアのことはあんまり印象に残ってませんでしたので、今回、改めて月姫の時の設定も読み返してみました。 (中略) 転生後は「転生先の性格」に「ロアの意思」が加わって性格を成すため、確定的なものはない。 ロアの覚醒まではその環境で決まるが、覚醒すれば善人であろうが悪人であろうが、凶悪な殺人鬼になってしまう。 (中略) この形となったのは「とにかく永遠を純粋に追い求める」ことを初代ロアが優先したため。 (中略) 永遠という命題に憑かれ、人間のままでは結果が出せないと悟った時、死徒となる道を選んだ。 なお、理知的で穏やかな人柄ながら、根は冷酷で徹底した利己主義者だったらしい。 確かに、「アルクェイドへの恋」という側面を取り除けば、ロアってこんな感じの人間だったのかもしれませんね。 ……死んでも転生し、転生すると雷の魔術や死徒として能力を存分に振るう猟奇殺人鬼とか最悪過ぎなんですけど。 そもそも、ロアの転生のせいで人生狂わされた人、山ほどいますからねぇ。 シエル先輩しかり、琥珀さんしかり。 四季も被害者みたいなもんですし。 基本的にエゴイストなんだと思います。ロア。 エドモンはやっぱり格好良い。 島崎信長さんの熱演が光ってましたね。 流石に英霊ではないので、いつもの余裕はありませんけど、テンションは相変わらずでした(笑) 後、個人的にはコンチェッタがすっごい好き。 年下の男装キャラで、「おじさま」って。 もうちょっと出番欲しかったけど、短編ドラマですしね。 エデに比べたら十分、色々と出番ありましたし。
そんなわけで、本ドラマCDがついているカルデアエース絶賛発売中です。 奈須さん×武内さん×島﨑信長さんのFGO第一部完結記念対談も面白いので興味がある方は是非。 ※5/3 追記 今回のドラマCDを聞いた後に、ロイヤルブランドぐだ子を観ていたら一つネタが浮かんだので、SS書いてみました~。 Fate Grand Order SS「刻まれた記憶」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年11月26日 23時19分20秒
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