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2023年04月13日
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カテゴリ:聖闘士星矢





ハリウッド版「聖闘士星矢」が公開される。らしい。



まぁ、「星矢」ファンなら観に行くべきなんだろうなぁ、と思いつつも、観に行くつもりは今の所、ない。というか、多分行かない。

これはハリウッド版が良いとか悪いとかではなく、私という面倒臭い一人の古参ファンの都合なので、他の方が観に行ってくれるのは全然、構わないと思う。寧ろ、それで関係者にお金が落ちるのは良い事だと思いますし。

これは、完全に私という個人の精神衛生上の問題なのだ。

どれだけそれが良くても、自分が見たい訳でもないリメイク作品を金を払って眺めるほど、心に余裕はない。もう、心に少年は居ないのだ。

私という古参ファンは「真紅の少年伝説」と「天界編 序奏」を自宅で眺めながら、一人でチビチビお酒を舐めてるぐらいがちょうどいいのだと思う。車田正美先生の漫画版でも読みながらね。




そもそも、私にとって「聖闘士星矢」という作品は、なんというか扱いが難しい。「仮面ライダー龍騎」と同じぐらい難しい。どうしても、下手に弄って欲しくないという思いが先行してしまう。

多分、この辺は若い頃に書籍と映像を同時に見て両方にはまってしまい、私の中でイメージが「固定化」されてしまったのだと思う。つまり、神聖化されてしまってるのだ。

幼い頃、保育園ぐらいの時にはまってたのはアニメの「聖闘士星矢」だった。でも、近所の散髪屋さんに13巻まで漫画もあって、小学一年生の頃は当たり前のように入り浸っては「おーい!竜馬」と併せて読み耽っていた。今考えると、随分、破廉恥な子供だったと思う(苦笑)

まぁ、そんな訳で、私にとって「聖闘士星矢」と言えば漫画版であり、同時にアニメ版でもあった。

しかし、振り返ってみると、両者は同じ「聖闘士星矢」であるにも関わらず、観た時に感じる印象が随分違う作品だと思う。

例えば、エヴァの漫画(貞本版)とアニメがほぼ同じストーリーながら、実質、別物だという話をしたら理解してもらえるだろうか。



まず、原作に当たる漫画版は、車田正美先生による熱い絵柄や台詞回しが、とにかく印象的だ。人によっては古臭い、暑苦しいとさえ映るかもしれないし、それは否定しない。むしろ、それがウリとさえ思ってる。



というか、その車田先生のむせ返るほどの男臭さを、聖衣という玩具的ギミック、ギリシャ神話の世界観や衣装、建築物を絵に混ぜ合わせることで、良い意味で中和して楽しめるようにしているのが漫画版の味なのだと思ってる。濃厚なブラックコーヒーに、これでもかと、たっぷりミルクを入れたような感じだ。なにしろ、あの「男坂」の後だけに、読者(少年)向けを徹底した感じがする。「独特な車田正美先生の絵柄・キャラ」を軸にしつつ、それをかなりマイルドにして入りやすくなったのが漫画版なのだと思う。

一方、アニメ版はと言えば、「車田正美先生の絵柄・キャラ」というイメージは大分薄れると思う。寧ろ、「80年代後半のアニメ風」にアレンジされた感じというか。



なんというか、耽美な印象が有るんですよ。アニメ版って。キャラクターデザインも、演出も凄く。

一番分かりやすいのが星矢かな。



私は、漫画版の星矢を美少年だと思ったことは一度もない。(良い意味で)泥臭い、主人公的な熱血少年と言ったイメージ。美少年と言えば、瞬や氷河のイメージだった。



ところが、アニメ版の星矢(特に劇場版)というのは、不思議なことに、美少年に見えてくる。紫龍や一輝兄さんでさえ、妙に色っぽい。伏目がエロい。映画でリョナられる度に、不思議なゾクゾクを覚えてしまう。また、声優さん達の苦悶の声が良いんだわ(苦笑)




この痛々しいシーンや演出が耽美さに昇華されてるのが、アニメ版の最大の特徴なのかなって。

漫画版はキャラの流血よりも、寧ろ、車田飛びをしながら聖衣や冥衣が少しずつ(あるいはド派手に)砕け散っていく時に妙な快感を覚えるんですよね。特に、冥界編での複雑極まりない造形美と、そこからの損傷具合はもはや芸術の域だと思う。こんな美しい立体物をどうして壊してしまうのか!でも、壊れていくその様が実に美しい……。




やっぱり、あの車田先生の書き込みってちょっと異常で、背景に描かれる龍とか星々とか、砕け散る破片とか、凄いんですよ。あれは、静止画だからこその魅力だと思うんですけど。

だから、漫画版とアニメ版っていうのは描いている人が違うから当たり前なんですけど、全然印象が違うんですよね。でも、どちらも凄く味がある。そういう意味では、とても良い作品だったなって。

で、ふと思ったんですよ。
「聖闘士星矢」の魅力って、そこから滲み出している味わいだったんじゃないか。
だから、逆に言うと、その味わいが変わって来ると「アレ?」ってなっちゃうんじゃないかな。

はっきり言ってしまえば、私の味わいたい「聖闘士星矢」って「車田節全開の異常なまでに書き込みされた漫画版」であり、「80年代全開の耽美さを感じさせるセル画のアニメ版」なんだろうなって。




だから、今でも色々な形でリメイクされてるし、色んな方が派生作品を描いてくれてるんだけど、「でも、私が味わいたいのは、あの味なんだよなぁ……」ってなっちゃうんだろうなって思う今日この頃なのでした。難しいね、こればっかりは。

思い出補正が強過ぎるともいえるし、かといって、思い出は思い出で良くないか、とも思う。

多分、どこかで、おそらく、大学生ぐらいの頃に、私にとって「聖闘士星矢」って「面白い娯楽」から「美しい作品」にすり替わっちゃったんだと思う。だから、まぁ、こればかりはもうどうしようもないね。うん。



余談。

最近、「B'T-X」の OP を久しぶりに観たんですが、本当、格好良い。そして、車田先生の絵柄に忠実でビックリ。「聖闘士星矢」とは、そこが違う気がしますね。









※4月26日追記

そういえば、ネトフリ版の星矢も観てないんですけど、未だに観る気がしない理由がコレ。



この前、サークルの『聖闘士星矢エピソードG』好きな先輩と飲みながら「瞬の女体化ってアリエナイですよね」「いや、本当センスない」って言い合ったなぁ(苦笑)

……いやまぁ、勿論、主要チームに女性を混ぜるという発想自体は分かる。分かるよ。

しかし、原作ありきの作品をリメイクする時にやることか?って言う。

瞬の女体化なんてさ、私が保育園か小学生の頃に妄想してたぐらいの安易な発想だよ。つまり、ドラマとして見てない幼児レベル。

原作ファンなら、いや、原作ファンでなくともプロのクリエイターなら、「瞬は男でなきゃいけない。女に変えちゃいけない。そんなことをしたら、彼の持ち味を殺すし、ファンも幻滅する」って事ぐらい分かるでしょ。つまり、二重の意味でミスしてる。

本当に誰も止めなかったの、これ?十二宮編、ちゃんと読んでる?

瞬は「男の子」で、あの容姿、あの性格、あの設定、あの台詞だから輝いたんだよ。

これがさ、『聖闘士星矢Ω』のユナや『冥王神話LC』のユズリハみたいに、派生作品の新キャラだったら、女の子でも問題ないよ、寧ろ、ウェルカム。

でも、原作のリメイクでやる事じゃないでしょう。改変は改善じゃなきゃダメなの。悪くない所を何故、変えてしまうのか。



リメイクの時に『ドラゴンボール』の孫悟飯が女に変えられたり、『セーラームーン』の木野まことが男に変えられて嬉しい?瞬の性別を変えるって言うのは、原作好きからしたら、それぐらい嫌な事なんだけど。

このクリエイターの人は「自分が大切にしている作品」がそんな風に変えられて、嬉しいタイプの人だったんだろうか。

というか、五人いるから一人を女性って『ゴレンジャー』とか『ガッチャマン』とか、50年前にとっくにやってる事で、それを今更、斬新な発想みたいに主張するような事でもないと思うんですけどね。

※5月21日追記

あれから、実写版の感想……というか、感想動画やツイートが山ほど流れて来て、否応なく、色々耳に入って来る。

それに対して、批判も賛同も私には出来ない。映画を観に行っても居ない私に、映画に対して何かを言う資格も無い。

だって、私にとって『聖闘士星矢』とは、
車田正美先生の原作を、
荒木伸吾さんや姫野美智さんがキャラデザし、
古谷さんや鈴置さん達が熱演し、
MAKE-UPが『ペガサス幻想』を熱唱していた、

あの『聖闘士星矢』以外の何者でもないのだから。



なんていうか、あれは奇跡の組み合わせだったんだと思う。

受け手である私達が、まだ正義とか、神話とかを信じられた子供だった事も含めて。

そして、それら全てが詰まってた『天界編 序章』当時でさえ、劇場ガラガラだったのは今でも悔しい……本当、悔しい……






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最終更新日  2023年09月25日 23時13分39秒
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