カテゴリ:読了本
作者あとがきより・・ 異常な犯罪がどんなにニュースを騒がせようとも、時代や世代がどれだけ憎まれ口をたたかれようとも、社会を構成している人々の大多数は今でも、まじめでまっとうな人たち。 まじめな人は無器用です。世渡り上手な人から見れば、そのこつこつとした暮らしぶりは、滑稽にも感じられることでしょう。 まじめな人たちは、その地味さかげんから目立たなくても、多数派であり、実社会の主人公なのだと思うのです。 ところが、世の中の主人公であるはずのまじめな人達が、小説やドラマになることは、あまり多くありません。 主人公の過半数は、少数派である、世の中からはみだした生活をしている人や、華やかな職業の人や、特別な能力を持った人たちが奪っているのです。 ごく普通の人々に、スポットをあてた短編小説。 スポットライトは、良い面だけを照らすのでなく、すべてを照らし出すもの。 まじめにコツコツ努力さえすれば幸せになれるほど、人生は甘くないのです。 運命の女神がランダムに用意した落とし穴が、まじめな人の足元にも待ち受けているのが世の常です。 「バクのみた夢」 「袋のカンガルー」 「駅で待つ人」 「とっさの場合」 「マリッジ・ブルー」 「無言電話の向こう側」 ************************** 「バクのみた夢」は、なんとなく滑稽でした。 「袋のカンガルー」は、最後になるほど双子ってそうなのかも?とか思いました。 「駅で待つ人」は、そういう趣味の人も居るのかもね~とか思ったり。 「とっさの場合」は、私も運動神経良い方ではないから、固まってしまうタイプかも・・・ 「マリッジ・ブルー」は、最後にドキッ!! 「無言電話の向こう側」は、私も廻りに媚をうったりしてまで沢山の人の中にいるより、一人になってもしかたない・・と考える方だから解からないでもない。最後はホッとする感じ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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