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風と散策

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2011.06.13
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カテゴリ:日々のこと
昨日は雨の中、歩いて25分くらいの所に「花田植え」の神事を見に行きました。

広島「安の花田植」は寛政年間の頃から、途中途絶えることもありましたが、
昭和34年迄の200年間安地区で盛んでした。
平成18年に47年振りに復活したこの「花田植」も今年で第6回を迎えます。
実際に飾り牛を出し、田んぼで花田植絵巻を再現します。

と、まあ~銘打っているのですが、要するに、牛さんを見に行った訳です。
この安地区に離れること車で15分くらいの処に、私の生産地が有ります。
兼業農家だった我が家の田植えは、近所、親戚総手で一日掛かって行われました。
親戚のおじさんが牛一頭(しろかき)引き連れての田植えは、確か小学校低学年で
終わった様な・・・後は機械投入の時代となりました。

「昭和34年に一旦途切れた時」というのが、この時代背景にあった訳です。

竹の柵に繋がれて出番を待っている牛さん5頭が、
最初に目に飛び込んで来た時には、思わず泣きそうになりました。
それ程彼らは愛おしく感じられたのです。
可愛い、なんてものではありません。愛おしいのです。
鼻輪に括られて、ただ従順に、ただ従順に、人間の用に供される彼ら・・・
又、幼い日の親戚の牛が蘇った事も、勿論あります。

5頭居るのです
↑5頭全部撮れませんでした。人とひしめきあう傘が邪魔して。

1頭と半分がカメラに入りましたね。

牛2頭

背中の飾りと、布部分の飾りに雨が浸み込む重さで、
相当の重さが(30キロくらい?)牛さんに掛かってると推察されます。
牛さんの為にも早くこの本降り、何とかなんねえべか・・・

1頭をアップにして、潤んだお目めを写した心算です。
睫毛が長くてまるでウインドウシャッターの様に、
お目めの3分の2迄覆い、又、それはそれは無垢以外の何物でもない目を
してらっしゃいます。拝みたい程の衝動を感じました。

お目目

こんなおじさんも・・・涙ぐましい限りです。
これはこれで、何処かに投稿すればいっぱしの賞を頂けるかも?
実は正面からがもっと笑わせるのですが(ぽっかり可愛い穴が開いて)、
流石に撮る勇気は湧きませんでした。

涙ぐましく

そうこうする内に、神主さんの神事が始まりました。

神事

長げ~よ(雨の中だからそう感じる)・・・

神事が終わって、先ず牛5頭が田圃に入って「代かき」をします。
竹の柵から鼻輪を外された牛さん達が(全部偶然にメスだそうで)動き出しました。
内一頭の名前、銀子、ってのを、ゲットしました!
そしてその子に触らせて貰いました。暖かかったです。感激です!

登場
↑クリックして下さい。動画です

働いています。褒めてやって下さい!

しろかき
↑クリックして下さい。動画です

今度は5頭が輪になります。
これも上手に輪になれました。パチパチパチ!

5頭で輪になって
↑これ又動画。頑張ってもう一丁クリック!

登場口に太鼓を抱えた(太鼓打ちと云う)若き乙女達(?)12人の登場!
太鼓の皮が雨に濡れたらおジャンですから、万全の手当てをしております。
これも涙ぐましいです。

太鼓

早乙女20名、募集に応じた者だそうですが、中に地元選出の40代県会議員さんも
居ました。彼女達透明かっぱ着用で、さぞや残念の思いだったでしょうね。

早乙女
↑4度目の正直! まだまだ~へこたれない~

音頭出し10人の皆さん

お囃子

采振りの小学生20人

子供達のお囃子

早乙女の苗植え

早乙女苗植え
↑最後の一丁、頑張ってクリックしよう~

名誉挽回の為に、去年の状況をばネットにて拝借しました。

2010年早乙女

総勢約75名の堂々たる出演者達でした(牛さんは入ってない)。
引き上げて来た牛さんの体に、再び触らせて貰いましたが、
さっき触った時よりは、明らかに体温が高くなっており、
当てずっぽうに過ぎませんが、45度Cくらいは行ってるのではないかと。
人々も我先にと触り、ご苦労さんだったね、良くやったね、と
人皆、同じ感情を共有するものだと、この点でも感慨一入(ひとしお)。

5頭の出身地は県西北の旧芸北町で「芸北飾り牛保存会」のメンバーでした。
飾りを外した後も、立ち去り難くて、少し話を伺いました。
生産牛(これに対応するのが種牛かな)という役割を彼女らは担っていて、
次から次へと妊娠させられるのだそうです。
精々お腹が空くのが、1ヶ月やそこらだそうで・・・

そういえば、出番を待っている内の一頭だけが、妙にモーモーと鳴くので、
飼い主でしょうか、乳を搾ってやっていました。
その子はお腹に子が居るそうで(と聞こえたのですが)、
乳が張って苦しかったのでしょうか? 
5頭とも2歳過ぎの若い牛だそうです。
14、15歳くらいになると、、、その次はどうなるのですか?
と伺うと、肉牛になるそうです!

余りと云えば、余り・・・
小学生くらいの感受性の強い子なら、さしずめここで、号泣の場面でしょう。
これが人間の、生物の頂点に位する所以で、
淡々と受け入れざるを得ない事は良く分かってる。
でもでも、飽く迄も謙虚に、謙虚に、と・・・
当たり前の様な顔を決してする事の無き様にと、人間達に言いたい。

以上やや長きに失しましたが、最後迄付き合ってくれたかな~





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最終更新日  2012.04.06 17:26:31
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