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カテゴリ:旅行
ウィーンからザルツブルグ方面へのショート・トリップは、
大きな荷物はウィーンに置いたままで、とてもお気楽です。 朝早くの電車に乗り、途中(アットナング・プッハイム)で乗り換え、 ハルシュタットまで。 天気がどんよりで、一番晴れて欲しい日なんだけど・・・。 2等車で十分に快適な電車の旅。個室で一緒になった 地元のおばさん(アメリカドラマ、デスパレートワイフに そっくりな人がいた)がとても親切で、天気の回復を祈ると 言ってくれた上に、お菓子まで頂いてしまった。
乗り換え1回を含め4時間ほどで、ハルシュタットに着いた。 小さな無人駅を降り、渡し船に乗ると、目の前には息をのむような 美しい光景が広がった。山間の最深部に広がる小さな小さな 世界で一番美しい湖岸の街、ハルシュタットは世界遺産の街だ。 街並みが鏡のように映る湖面も、屏風のように山がそそり立ち、 所々に、雲のかかる光景もなにもかも出来すぎの夢のような 風景が広がる。祈りが通じたのか晴れ間も見えてきた。
ここには、1時間半ほどしかおられず、また電車に乗り、 次の目的地バート・イシュルを目指す。と言っても、 ここから電車で25分で着くのです。 バート・イシュルは温泉の町。イシュル温泉ですね。 可愛い駅に降り立つと、ここも澄み切った空気と、そして 絵のような街並みが広がる。ちょっと軽井沢に似ているかな。
そしてここは、15歳の皇妃エリザベートがフランツ・ヨーゼフに 一目惚れされた(本当は姉との見合いだったのに)縁の地でもある。 皇帝や貴族に愛された街だけあって、上品さがどこか漂う。 カイザー・ヴィラは皇帝の別荘。 建物は意外に質素だが庭は素晴らしく、エリザベートが歩いたであろう 森の中は、さながらエリザベートの小路といった風情だ。
庭越しに見る、カイザー・ヴィラと山々のなんと絵になることよ。
皇室御用達「カフェ・ツァウナー」に行く。程よいざわめきと パステルカラーの店内はとても居心地が良い。 外に出ると、トラウン川が近い。夕暮れの灯りがともる頃に ここを歩いたらさぞかし、夢心地だろう。泊まってみたい街だった。 バート・イシュルからは、路線バスに乗り、ザルツブルグを目指す。 観光スポットのザンクト・ギルゲンを通るこの路線の車窓は、 まさに絶景の連続で、農地の豊かさ、美しさが 次々に目に飛び込んでくる。 1時間半ほどで、ザルツブルグ着。今夜の宿泊は5ツ☆「ザッハーホテル」。 ウィーンでは手が出ないが、ザルツなら割に安い。それでも部屋の中は キュートな内装だし、廊下はこんな具合。石鹸はザッハートルテ発祥のホテル だけあって、なんとチョコレートの香りでしたわ。 今日は、自然を堪能出来た。ザルツカンマーグートは世界でも指折りの 美しさと聞いていたが、期待を裏切られない美しさだった。
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