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今日、西野智彦「ドキュメント異次元緩和」(岩波新書2023年刊)を読み終えました。アベノミクスを支えた黒田日銀総裁の異次元の金融緩和政策の顛末記です。結局10年間、いくら金をばらまいても投資にまわらず、経済成長は平均0.6%とぱっとしませんでした。リフレ派は何といいわけするのでしょうか。あとを受けた植田総裁は、就任後1年して、本年3月ようやくマイナス金利を撤廃しました。今日も1ドル155円の円安が続いていますが、金利を引き上げないことには、是正できないでしょう。しかし、ばら撒くために買った国債589兆円(2024年3月現在)と上場投資信託37兆円(同)が重荷です。売れば市場に影響大で、売るに売れません。金利を上げれば、日銀は国債の含み損がでるし、政府は利払い費用がかさみます。動きがとれない中で、実質賃金は連続24か月マイナスとのこと。働く人も年金生活者も、給料や年金、貯金が目減りして、辛い日々が続きます。
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最終更新日
2024年05月10日 19時50分42秒
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