カテゴリ:小説のおはなし
以前から読みたかった一冊、いや上下巻なので二冊であります。 江戸の絵師葛飾北斎とその娘応為の人生を描いたこの作品、原作はキャリン・ゴウィエ、カナダ人というから驚きであります。よくぞここまで江戸を活き活きと描いたものであります。加え、モーゲンスタン陽子氏の翻訳が素晴らしい。翻訳ものは「台詞」が日本語として活きていないことが多く、今ひとつ好きになれないのでありますが、この本の言葉使いにはとば口で心を射抜かれたのでありました。伝記のように話は進み、謎とされている応為の最期は少し怖いファンタジーで着地。圧巻の作品でありました。
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Last updated
2018.09.25 23:50:07
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