笑顔なき“栄光”
全国大会出場を決めた日、Kに笑顔はなかった。確かに素人の僕らが聴いても音が来ていなかった感じはした。 指揮者の先生も演奏中はにこやかな表情を保ちつつ「ふざけんな~」という気持ちだったと後で聞いた。でも僕らは見逃さなかった。演奏が終わって会場に向かって振り向いた瞬間、先生の顔が「笑う鬼の形相」だったことを…。 演奏終了後、生徒達は楽屋で一斉にすすり泣いていたという。結果発表で「ゴールド金賞」を告げられた時も、意外なほど歓声は上がらなかった。 もうKには中途半端なお世辞は通用しない。だから家では思ったことを言ってやった。「おめでとう。でも、最低だったね」と。 ぜひ全国では“リベンジ”を果たして欲しい。もちろん、それ以上に楽しんで。 子供に関わる日記を書く父親仲間「パパーズ」アンケートにご協力下さい。 ■今回のアンケートテーマは…「生まれ変わっても、今の旦那又は妻と一緒になりますか??」「ここをクリック」