|
カテゴリ:徒然草
ビギナーズ・クラシックスは、第4~6を飛ばして、第7段に入る。 「そのほど過ぎぬれば、かたちを恥づる心もなく、人に出て交じらはむことを思ひ、夕べの陽に子孫を愛して栄ゆく末を見むまでの命をあらまし、ひたすら世をむさぼる心のみ深く、もののあはれも知らずなりゆくなむ、あさましき。」 兼好の時代の40過ぎは、今でいうと7・80過ぎと言うことだろうか。 その年齢を過ぎると、見た目の衰えを恥じる気持ちが無くなり、平気で人前にでて、社交的にふるまおうとする。 さらに、日没の太陽のような老齢の身で、子孫を溺愛し、彼らの繁栄を見届けようと、さらなる長命を望み、世俗の欲望ばかりが強くなり、深い感動の味わいも分からなくなっていくのは、なんとも救いがたい気がする。 との意味だそうだ。 振り返って、身の回りのご老人にこのように成り果てた方々が、いかにたくさんいるのかとうんざりさせられる。 品の悪い車の運転、人の気持ちを顧みない発言、自分のことしか考えていない行動、自分の方が年寄りなのだから当然優しくしろ等の厚かましい行動が目につく。 以前、列に並んでいたら、割り込んできた年のころ70位のじじいがいたが、注意されてもなんのことか知らん顔風だった。 それにいらっと来て、こういった。 「お前らのような戦争も知らない老人が、好き勝手やって今の日本をだめにしちまったんだ!」 戦争の事をきちんと知っている方は、もう90を超えている。 80後半の人は、10代後半の青春真っ最中だ。物の分別がついたかと言うと少しあやしい。 70代などは、もはや救いようがない。 日本の正しい歴史や習慣をめちゃくちゃにした世代。 もちろん、彼らに責任があるかといえば、そうとも言えないのだが、それにしても戦前とはまるで違う世界にしてしまった。 自分の親がその世代なのでいかに日本をだめにしてしまったかを感じる。 日本再生をかけて、日々精進せねばならぬと思う。 日本三大随筆(方丈記・徒然草・枕草子)【電子書籍】[ 鴨長明 ] 楽天Kobo電子書籍ストア お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.02.07 19:13:14
コメント(0) | コメントを書く
[徒然草] カテゴリの最新記事
|