TAKE A CHANCE
特技と言えるほど上手ではないけれど、とりあえずギターが弾けることで『生演奏』での音楽レクに拘り続けてきた。やがて仲間が集まり、バンドとして活動出来る存在になった。しかし、そもそも職員という立場で業務外の活動と思われている以上、音楽や楽器に興味のない職員達からの理解を得ることは難しい。メンバー以外の職員や会社の補助や協力がほとんど得られない状況で、毎年の納涼祭へ参加するためにどれだけの屈辱を味わい、どれだけの出費をしてきたことか。。。そうしてライブに至るまでに苦汁をなめ続け、ライブでも思ったような結果を残せなかった時には、もう表だって余計なことをするのはやめよう、バンドなんて目立つことやってわざわざ杭のように打たれなくてもいいじゃないか…何度もそう思った。…でもやっぱり高齢者にとって音楽こそ最強のレク。そしてこういうこと出来るのは俺達しかいない。そう信じたからこそ続けてきた。そんな折り、併設するデイサービスのスタッフからボランティアとして演奏してくれないかという依頼が来た!しかもひと月に一回ずつで二回というオファー(?)だ!他部署から正式に演奏を依頼されたことは初めてだったので、戸惑いや不安はありつつもこのチャンスを逃す手はない!と引き受けました。そして先週はそのデイサービスでの二回目の公演でした♪とりあえずデイの担当者からは好評を頂き、次回の演奏日をお願いされましたがやり慣れた特養の入居者様とは違って、全く顔見知りではなく、自立度も高い利用者様の反応を察するのは難しく、自分的にはまだ暴れ足りなかったというかアピールが足りなかった感があるでも翌日。休憩所で一緒になった在宅の職員が「そういえば…」と話しかけてきた。「今日Sさんのお宅に行ったら、昨日のキャプテンバンドがとても楽しかったと言ってたよ。」Sさんという方はうちの施設のデイと在宅を利用してくださっているそうで昨日の演奏を見てくれてたらしい。「やっぱり生演奏はいいわねって。」そういう間接的な意見を聞けるのはとってもありがたいですやっぱりバンドはライブでアピールすることが一番の武器。そのライブで楽しい思い出を作ってくれて、次のライブを楽しみにしてくれるSさんのような利用者が一人でもいてくれるなら僕らはバンドとして存在する意義がある。ようやく、ようやく、ほんの少しだけど、長年かけて努力してきたことが報われつつある。だから、これからも困難な状況がどれだけ待ち受けていたとしても、やっぱりバンド活動は前だけを向いて駆け抜けるライブ後、ファミレスでの反省会でご褒美のかき氷 もう夏はそこまで来てる