2021/04/09(金)18:18
監査上の論点
3月決算企業は、年度決算の真っ只中です。
既に監査法人との事前協議も3月から続いていますが、色々な論点があります。
監査法人の窓口となる課が適宜連携していますので、最近はあまり監査でのサプライズというものはなくなりました。
しかし、過去からの長い経験では、監査の最中に急に今まで言われたことのない指摘をされて、結構大変な思いをしたこともありました。
監査上の論点は、毎年継続的なものと、その年度特有のものがあります。
前期は時にコロナが広がり始めたのが年度末前後だったため、コロナの影響を将来計画にどう見積もるか、という点で大変苦労しました。
会社側も、監査法人も、コロナがいつ収まるか、業績がいつ、どうなるのか、去年の今頃の状況では、全く予想がつきませんでした。
それを合理的に見積もれ、というのですから、かなり苦労しました。
それに比べれば、今年はまだましと言えます。
しかしながら、今年は長文式監査報告書(Key Audit Matter=KAM)の強制適用がありますので、ここに重要な監査上の重要な検討事項が記載されます。
これは各社それぞれですので、監査法人とよく情報交換をする必要があります。
その内容が、監査上の論点になることも多々あります。
KAMの事前打ち合わせは先日終わり、現時点において、監査上の論点で意見が合わない箇所はなさそうです。
しかしながら、決算はまだまだ始まったばかりです。
毎年新たなことが生じますが、頑張ってこの決算を乗り切っていきたいと思います。
この時期大変なのは、経理部の宿命です。