|
カテゴリ:どうでもいい話
最近は口コミサイトが多くなった。
外食や旅行でお店や旅館を選ぶときはもちろん、本や電気製品なんかを買うときにでも『口コミサイト』は役に立つ。 実際私も口コミサイトはよく利用していて、妻とどこか外食に行くときには必ず口コミをチェックしていくし、結婚式を行った式場を選んだのも口コミサイトがキッカケだった。 さて、これほどまでに盛り上がりを見せている口コミサイト。 学習塾の口コミサイトも数多く存在するのだが、どのサイトもいまいち盛り上がりに欠ける。 まず口コミの数が圧倒的に少ない。 誰もが知っているほどの名が知れている大手塾でも書き込まれている口コミはせいぜい3~4個くらいがいいところ。 圧倒的多数の学習塾は、口コミの件数がゼロだ。 しかも、せっかく書かれている貴重な数件の口コミが、これまた役に立たないような内容だったりする。 「とても分かりやすく教えてくれるし、とても楽しい塾です★」「この塾のおかげで志望校に合格できました。とてもおススメです!!」 といったような、生徒か卒塾生が書いたと思われる、非常に抽象的で主観的な口コミがほとんどで、サイト利用者にとって有益な内容は書かれていなかったりする。 塾の口コミサイトが盛り上がらない原因は、消費者が何を塾に求め、何を基準として『良い塾』だと判断するかというポイントが曖昧だからだと思う。 例えばレストランなら、消費者が求めるものは『味・接客・雰囲気・コストパフォーマンス』の4つくらいと、評価する基準がとてもハッキリとしている。 しかし塾の場合、何をもって良い塾とするのか、その評価の基準がハッキリとしていない。 「分かりやすい指導」と言っても、塾なら分かりやすいのが当たり前、「この塾のおかげで合格しました」と言うが、どの塾でも合格者は毎年ワンサカ出ている。 誰も『良い塾』の基準が分からないから、結局主観で抽象的にしか表現できないのだ。 匿名でネット上に書かれた主観的かつ抽象的な口コミは、あまり他人の心に響いてこない。 それが塾の口コミサイトが盛り上がらない一番の原因なんだろうと思う。 しかし、リアルの世界で、自分の良く知っている人が言う主観的な口コミとなれば別だ。 ネットで匿名の誰かが「この塾は本当に分かりやすいです」と言っていても全くピンとこないが、良く知っている人の「あの塾は本当に分かりやすいわよ」という口コミは、人の心を大きく動かす。 『良い塾』の基準が分かりにくいからこそ、良く知っている人の「あの塾は良い」という太鼓判は、塾を選択する勇気と自信を与えてくれる。 これだけネットが中心になった世界の中にいても、まだまだ塾という業界はリアルの世界が中心のアナログな業界なのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 26, 2011 10:53:54 PM
|